カフカ短篇集 (岩波文庫)

3件の記録
ジクロロ@jirowcrew2025年12月8日かつて読んだ「おまえの大きな傷を見つけた。脇腹に咲いたバラ色の花がおまえのいのち取り。」p.41 「花のような傷をもってこの世に生まれてきた。ぼくのたった一つのお土産。」p.43 (『田舎医者』) 前者は少年の大きな傷を看る医者の、 後者は少年の、宝塚ばりの舞台じみたセリフ。 その傷口を、祝福されたもののように讃える 二人の冗長ぶりが、読者である自分の 癒えない傷口をも開こうとするかのような 意地悪な響きをもって襲ってくる。


