カフカ短篇集 (岩波文庫)

4件の記録
ri@ri528557936r82026年5月29日読み終わった『町の紋章』人々は塔の建造よりも、塔の建造に従事する者たちの町造りにかかりきった.222p プラハの街の教会やその塔はどれも数世代の長さで建造されている。歴史的な建築作業の始まりとその完成を見ることすらできない第一世代への作者のまなざしを感じた。
ジクロロ@jirowcrew2025年12月8日かつて読んだ「おまえの大きな傷を見つけた。脇腹に咲いたバラ色の花がおまえのいのち取り。」p.41 「花のような傷をもってこの世に生まれてきた。ぼくのたった一つのお土産。」p.43 (『田舎医者』) 前者は少年の大きな傷を看る医者の、 後者は少年の、宝塚ばりの舞台じみたセリフ。 その傷口を、祝福されたもののように讃える 二人の冗長ぶりが、読者である自分の 癒えない傷口をも開こうとするかのような 意地悪な響きをもって襲ってくる。


