苦手から始める作文教室

17件の記録
- 橋本吉央@yoshichiha2025年4月22日読み終わった作家の文章論が好き。 津村記久子さんの小説は読んだことがなかったが、本書の文体のとにかく飾らない、フラットな感じが好き。おやつのうまい棒やプライベートブランドの話、みたいな超卑近な話をさらりとしたりとか、こうすべきである、という偉ぶった感じが全くない感じとか。文体について、ある人のものを真似ている、と本文中にあったが、誰のものなのか、気になるなあ。 「作文」に対してのスタンスも、ものすごくあっさり淡々としている。芥川賞作家が「書きたいとも思わない」とさらりと言ってのける、意外な感じ。純文学の作家は、何かを書くこと、物語を書くことへのオブセッションのようなものがあるのではと勝手に思っていたけれど、そうでもないのか。まあそれはそうか。 文章を書くことが内省とセルフマネジメント、自立につながるという考え方は良いなと思った。ジャーナリング的なオフロードではなく、自分自身を客観視するきっかけとしての文章。辛いことも、文章にする、自分の外側に出してみることで「まぬけ」化できてちょっと楽になる、という考え方。想定読者である若い人たちにも伝わると良いなと思った。 メモの取り方も、比較的スタンダードなものだと思うけれど、活躍している作家さんのやり方を知ることができるのは興味深かった。
- amy@note_15812025年3月14日かつて読んだ感想私は「しずかなインターネット」という文章投稿サービスを使っており、日記というか雑記というかそういったものを投稿している 文章を何かしら毎日書くようにしたいと思っているため、可能な限り毎日投稿するようにしているのだけど 書くことがねえ!とか書いたけどなんかなーということも多かったのでそういう文章を書くことに関する本を読みたくて色々と探したらこの本にたどりついた 文章に関する本というと小説などの創作に関する技術のことを書いている本が多く、 またネットに文章を上げることに関してもアフェリエイトで稼ぐ!みたいなものが多くて、いや、そういう方向性じゃない…っていうものが多かった これは作文とあるけれど、エッセイや日記などにも活かせると思う。書き出しや何を書くか、どう書くか、考えたことを留め置くためにメモを取るコツなんかも平易に解説してくれている もともと10代向けのシリーズの1冊なので、ちょっとだけ自分の文章をブラッシュアップさせたいぐらいの温度感の人には合っていると思う