積読消化月間 "正欲" 1900年1月1日

正欲
正欲
朝井リョウ
罪を犯したとされる人にものっぴきならない理由はあるかもしれないし、根底に理解されない苦しみがあったかもしれないし、誤解や冤罪の可能性も当然ゼロではないだろうけども、それを言い出したら人間社会はなりたたない。 明らかに人を傷つけている罪が野放しにされていて、声に出せない・もしくは声が拾われずに苦しんでいる被害者がまたまだたくさんいるこの世界の現状を横目に、とても極端な例を持ち出してきて人が人を裁くことの脆さや危うさについて問われるのはなんというか… 思考実験的すぎて、暴論感が否めなかった。 いちマイノリティな立場として、理解や共感はでき面白く読めた一方で、最終的には「だからなんだよ」という気持ちに。 私は何にこんなにひっかかってるんだろう?といろいろ考えさせてくれて、考えた結果言語化したくもなって、それがこの本の狙いなのかなとも思うので、総じて良い読書体験だったと思います。
こいはなだ
こいはなだ
@tokyo1192
正しい欲とはなんぞや 人間は大なり小なり欲望なしには生きられないそれはとっても個人的なもの、多種多様な個性を形づくるもの 個性なくして天才も芸術もなし、人類の停滞を打開してきたのは常に欲だ そこと対極にあるのが正しさ、正しさに個人など無い、正しき行いはあっても正しき感情はない 親心や母性、恋愛感情や友情などポジティブとされる感情を発端とする悪事や悲劇は数知れない だから正義や制欲という言葉はあっても、正欲という言葉はないのだろう それでも考えたいという欲、それでも考えたいという正しさ そんな筆者のチャレンジ精神が読者を惹きつけるのかな?
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