
-ゞ-
@bunkobonsuki
2026年3月22日

ポロック生命体 (新潮文庫)
瀬名秀明
SF小説を読むことは、「ゼロの轍を踏む」ことだと思っている。現実で一の轍、二の轍を踏む前に、架空の物語で失敗をしてくれているのだ。
本作は、人工知能の存在をめぐって人間の輪郭に触れる短編群だ。人工知能が発達するにつれて、「人間らしい営み」とされてきた数々は、実は人間に限ったことではないと判明した。
表題作『ポロック生命体』は、亡くなった画家が「亡くなる数年前からAIを使用していた」と判明するところから始まる。これは現実にもありえること、もう起きているであろうことだ。
ここで踏んでくれた轍を、どう解釈するか。
本の読み手を試す作品である。



こいはなだ
@tokyo1192
轍とレール、自然物と人工物
どちらも車輪の通り道であるが、比喩の意味は対照的だ
轍は失敗、レールはお膳立て
たしかに自然物の轍では運転スキルの未熟だと車両事故が多かったのだろう
そして人は轍の跡にレールを敷くのだ
レールだらけの世の中は、みんながスピーディーにどんどん進み
そしてレールの終点で大渋滞、レールの無い所で玉突き事故多発
轍は今もどんどん先へ進む
レールを敷くべきか、追いかけるべきか