くまにい
@kumanonii
2026年3月31日
たゆたえども沈まず
原田マハ
読み終わった
事前知識なく読み始めて読了。
ゴッホ兄弟にとっての日本、日本人画商の林と加納にとってのフランス、パリ。
それぞれが夢の国に恋をしており、憧れ、圧倒され、ふわふわと非現実的な気分を抱く描写が至る所にある。
それらは自分にとって、一昨年移住してきたこの国ポルトガルへの想いそのままで、読んでいてとても楽しかった。
美術に関する知識がないため事実との比較が難しいが、
これまでの論理的な絵画作品の型を破った表現が低俗な印象派だと揶揄される中、それでも理想の表現を追い求めた画家たちとその価値を認めた少数の人々によって、今や世界中で印象派が愛されるようになった…というのは歴史的な事実であろうし、とても感慨深い。
古典的な文化に別の文化からインスパイアされた要素が掛け合わされて生まれる新時代の流れは、いつの世にも通ずるものがあると感じた。
創作活動を愛するすべての人にお勧めしたい一冊。






