
Yamamoto Masaki
@masa0426
2026年3月31日

街とその不確かな壁
村上春樹
読み終わった
再読。(たぶん3回目になるのだろう)
短い間隔で読んでいるから、ほとんど内容は覚えていた。けれど、今回の読書は随分と印象が違っていた。
これまでは、第2部が一番読みやすくて(ページ数的にも最も多い)1部と3部は、いつもリズム感に突っかかるような感触があったのだが、今回は1部と3部こそが、恐ろしいくらいにスッと身体に物語として入ってきた。
何故なのかは、分かっているけど、あえて言葉にはしない。
この小説の肝心な部分は、現実と想像の間に育まれる、曖昧な世界の構築と実態を、意識のレベルで行き来する事が(起こりうる)前提となっている。
これは正直言って、かなり高度な感覚値であって、現代的な小説にほとんど引用されていない作品構造だと想う。
もっぱら、自分自身は、このあまりにも神話的に作られている世界観がフィットし過ぎているからなのか、ほぼ違和感なく読めた。
けれど、これはもう小説としてはとてつもなく難しい事を描いているので、一般的な読者には、やはり理解が及ぶにはかなり長い時間を必要とされるのではないかと思った。
それこそ著者が、取り組み直すのに40年もの歳月が必要であったのと同じように。。。

