
鯖湯
@sabayu
2026年4月18日
お探し物は図書室まで
青山美智子
読み終わった
感想
微ネタバレ注意
全体的に読んでいてずっと泣きそうだった。自分が今いる地点に負い目や後悔をかなり(それはもうかなり)、感じているからかもしれない。
ここからネタバレするから気を付けてくださいね。
自分の境遇としてはもう一章目の「朋花」がいちばん共感出来た。いや、境遇としては「朋花」なんだけれど、一番泣きそうになったのは「浩弥」だ。
「私がエデンに就職した理由はひとつ。内定をくれたのがエデンだけだったからだ。なんとなく受けた会社だった。エデンに限らずそうだった。どうせ私にはたいしたことできないんだから、決まればどこでもいいや、ぐらいに思っていた。」(p.11)
特に最後の文章、全く同じ気持ちだ。他の本でも思うけれど、自分の感情にぴったりハマる文章を見つけると感動する。自分を構成するパズルのピースを見つけたみたいで。
転職への気持ちを表している「だいいち、新卒でエデンしか受からなかった私に、中途でやれる仕事なんてあるんだろうか」(p.13)この文も大変共感できる。なんでこんなに刺さって抜けないんだろう。簡単な文章なのに、凄い。すごいよ。
だからこそ、朋花がちゃんと前を向いて転職への行動を起こしているところに尊敬の念を抱かざるを得なかった。
けどやっぱり、「浩弥」がいちばん泣いてしまいそうだったな。純粋に夢を追いかける人を見ると泣いてしまう。朝の通勤電車の中だったのでさすがに泣けなかったが。
浩弥、良い奴。征太郎が小説家として花開こうとすることを、嫉妬もなにもなく応援してあげて、一緒に喜べて。良い奴だよほんと。私は出来なかったもんな。
最初こそ卑屈だったものの、居場所を見つけて自分の夢をちゃんと叶えようと行動して。偉いよ。本当に。
自分が出来なかった、出来ていないことを、純粋にできる人が好きで。それがフィクションだろうとノンフィクションだろうと、関係なくて。
だからこそ、自分はどう生きていくんだろう。と、再び思うきっかけにもなった。とりあえずすぐ辞めるわけにもいかないので、しばらくは今の仕事をしていくんだろうけど。
現職で取り扱っていることは興味深いんだけど、単純に通勤時間が長すぎて何も出来ず一日が終わるのが今のところ本当に嫌だから……。
「算数のお勉強です」
「百人につきひとり、と考えると、百分の一で、
一パーセントだな」
「でも、自分のやりたいことをやるのは自分なんだから、自分につきひとり。となれば、一分の一で、百パーセント」(p.207)
心の柔らかいところをツンツンつつかれてるような、それでいてどこか包まれているような素敵な本でした。読むタイミングによって、刺さるところは違うんだろうな。









休符
@kyuufu_wa_yasumanai
鯖湯さん 小説を読み終えて鯖湯さんの感想も読ませていただきました
率直で気持ちの籠った鯖湯さんの感想に心から同意します
浩弥くんは個人的にいつか夏美さんと出会って子供たちのための絵本を描くのでは?なんて思っています
何も鯖湯さんの状況を知らない自分ですが、この先の未来が鯖湯さんの心を温かく満たしてくれることを願っています...
本を読むのって本当に良いものですね♪
