
コロッケ
@sakusaku_korokke
2026年5月19日
アンネの日記 増補新訂版
アンネ・フランク,
深町眞理子
読み終わった
読み進めていくうちにどんどんアンネが好きになっていく。
狭い隠れ家のなかで生きるためにいろんなことを我慢して、たくさん泣いていた。一階で働く人たちに気付かれないよう、話すことを禁止して、音を立てることを禁止して、トイレに行くこと、水を流すことを禁止していた日もあった。
食べるものも情勢や協力者たちの状況に左右されて、腐ったレタスを何日も食べたり、ほうれん草しかない週があったり、それでも誰かのお誕生日が来るとみんなでご馳走をかき集めてお祝いしたり。
こんな過酷な環境の中で、8人と協力者たちの生活模様が暗くならないように、ちょっとでも笑えたことがあったら詳しく書かれていた。両親との対立とか、同居人への不満は面白おかしく、ペーターとの関係は慎重に、自分自身との向き合いかたはより分析して。
アンネは普通の主婦にはなりたくなくて、この隠れ家での生活を本で出したいって、ジャーナリストになりたいって、また学校の机に座ってたいってちゃんと希望や夢を持っていた。
周辺で響き渡る空爆や砲撃、ラジオから流れる暗いニュース、いつ終わるかわからない戦争の中でも、また自然を感じることを願っていた。
すごく強くて、優しくて、可愛い女の子で、救われない運命を分かっていたから、残りページが少なくなるにつれて辛くなった。
アンネが生きていた証が今まで残っていて本当に良かった。



