
さおり
@prn990908
2026年8月10日
南京事件 新版
笠原十九司
読み終わった
読んでよかった-2026
ひどい、おぞましい、むごたらしい、人の心がない、どんな言葉もこの記録を前にすると生ぬるいもののように思える。こんなに、徹底的に人の尊厳が蔑ろにされることがあるのか、おなじ人間に、こんな仕打ちができるのか、と思って、息が上手くできなくなった。強姦、輪姦、陵辱、という言葉がこれでもかというほど出てくる、ほんとうに、毎ページごと、数行ごとくらいに出てくる、最低、という言葉では足らなさすぎる、鬼畜、というのはこういうことを言うんだと思った、ありえなくて、おぞましすぎて、異常すぎる、こわくて、こわい、と思ったあとにはふつふつと「ゆるせない」という気持ちがわいてきた。
ゆるせない、ゆるせるはずがない、こんな所業、ゆるしていいわけがない、なかったことになんかしていいわけがない。
憲法九条は、こういうことを金輪際一切しません、ということなんじゃないのかと思う。
九条まもれ、がお花畑だ、という言葉を見るけど、この本を読んで思うことは、いったいどっちがお花畑なんだということだ。こんな、人権後進国で、夫婦別姓や同性婚ですら未だ法的に認められていない国で、自然災害が起こったときですら、自分たちの体裁を取り繕うことしか考えていないような政権で、何を言っているんだと思う。
自分たちの自尊心や功名心のためだけに現場にノルマだけ課して、ケアもサポートもしなかった当時の軍のトップと、いまの政権と、なにが違うのか、と思う。トップの意識がこんななのに、軍なんて絶対に持つべきではない、と強く思った。そんなことより人権意識の底上げのほうが何よりも先だろうと思う。話はそれからだし、やっぱりもっと加害の歴史を知らないといけないなと思う。81年も経って、なにが南京否定派なんだよと思う。81年、という時間的な距離ができた(空いた)のだから、だからこそ、冷静に客観的に見れるはずなんだから、ちゃんとそういうのを調べて開示していってほしい、それをしないでただただなんか「もういいんじゃないか」みたいな議論にするのは絶対に違うと思う。
護憲だ、というひとにも、改憲するべきだ、というひとにも、いいからこれを読んで、と言いたいなと思った。




-ゞ-
@bunkobonsuki
長文のコメント失礼します。
コメントを読んで、現代の日本と中国・韓国との関係に感じたことを書いてみたくなりました。
日本は良くも悪くも「忘れること」で成り立ってきた国だと思います。
第二次世界大戦でアメリカに二回も原子爆弾を落とされ、壊滅的な被害を受けたのに、戦後はそのアメリカと仲良くしている。
それは日本の「忘れる」機能によって実現したものです。もしも、日本が戦争の怨みを今まで持ち続けていたら、日本はアメリカの支援を受けられず、孤立した状態で軍備や経済を立て直さなければならなかったでしょう。
アメリカから受けた被害を「忘れる」ことによって、日本は軍事保護や経済援助といった利益を得ました。「忘れる」機能の良い例です。
しかし、「忘れる」機能は加害の歴史すらも葬ってしまう。かつて日本が東アジアで行ってきた暴挙を「自虐史観」としてなかったことにしてしまう。
そうなると、かつてあった加害の出来事が実感できない。過去のこととして「ああ、そういうのあったね」と軽く流す。
「もういいんじゃないか」は、そうした見方から来るものでしょう。
中国・韓国といった相手方にとって、それはすごく不誠実な態度です。日本としては自分流に歴史を受け入れているつもりでも、相手からしたら都合の悪いことから目を逸らしているように見える。
もうすぐ8月15日になります。
この時期になると「原爆の体験をどう後世に繋いでいくか」が議論になりますが、個人的には日本全体で「忘れる」ことをやめてみるのが望ましい。
アメリカから受けた被害も、日本が東アジアに行った加害も思い出し、その上で戦後から続く中国・韓国との緊張関係をほぐすのが、南京事件に対するせめてもの懺悔になると思っています。
