
つばめ
@swallow3
2025年7月5日

読み終わった
インドカレーにハマった時近くにあるお店全部制覇するぞー!って思って探したら、自分が気づいていなかったお店がたくさんあってびっくりした記憶がある。
韓国や中国のように日本から近い国でもないのに、なぜ全国どこでもインドカレーのお店はあるのかすごく謎だった。
この本はインドカレーが日本に進出し始めた頃から、現在のネパール人中心になっていった流れを教えてくれるだけでなく、働いているネパール人とその家族、故郷についても書いてありかなり深く知ることができ、謎に思っていたことの疑問に答えてくれる内容だった。
両親が忙しいため、子供を呼び寄せても面倒を見ることができず、学校でも言葉の壁で馴染めないという状態や故郷の家族を豊かにするために出稼ぎに日本に来た結果、送金したお金で便利な都市部へ引っ越し、故郷はどんどん過疎化しているという現状がせつなかった。
「便利になること=いいこと」のように思うけど、便利になるためには今まで以上にお金を稼がなければいけなくなる。ささやかながら自給自足で生活していたところから、異国に出稼ぎに行く苦労をしてまでお金を得ることが本当に幸せなのか…とつい考えてしまう。
自分は日本に生まれて物心ついた時から何かが不足していると感じることはほとんどない生活だから、きれいごとにしかならないけど、豊かさを追い求めていっても次から次にキリがないし、それが本当に幸せかどこかで立ち止まる必要はあると思う。
この感覚はインドに行った時に感じたことと似ている。インドの地方で街の人が伝統的な服を着て、道路沿いで楽しそうに踊っているのを見かけて、幸せって西洋化したり、便利なものを手に入れるだけじゃないんだなと思ったことを思い出した。











