
ミモザ
@mimosa
2025年7月7日

国宝 下 花道篇
吉田修一
悲劇が重なる下巻の中盤から筆がのってる感じでぐいぐい読めてしまった。映画で後半だいぶ端折られてるのはやはり二人の芸に磨きがかかったところを見せないといけないからなのかなと思ったり。もう少し時代背景を丁寧に描きつつお二人にはさらに極めて頂いて10年後、20年後に続編作っても、、という欲張りな気持ちになった。そしてクライマックスありえないシーンだからこそすごい。映画でも似たシーンがあったけど落ちぶれた悲哀みたいな意味かと誤解してました。そこからの吉沢亮さんの踊りのシーン、アドリブだとどこかで見たけど役の理解がやばいな。彼のまとう底知れない空虚さはたしかにはまり役と思った。
引用文献の数に目眩がし、黒子として取材もされたとのことで、この小説を同時代に読めたことに感謝でございます(2025年7月分)




ミモザ
@mimosa
登場人物たちの物語というよりも、その時代の日本の空気感を丸ごと残したいみたいな情熱を感じる作品でした。風さんならさらっと読めちゃうと思います。
歌舞伎は数えるほどしか行ったことがないのですが、劇中の歌舞伎もなかなか良かったので映画も是非にです!