
おもち
@alpaco
2025年8月24日

カフネ
阿部暁子
読み終わった
借りてきた
とても良かった。
死や離別、人生で訪れる喪失というものはその瞬間から自身の心に住みついて一生消えることはないんだろうなと思うけれど、その一方では人との出会いや関係を育むことで、他者との歴史も含めた自身の人生との向き合い方や、物事への捉え方が変わっていくのだろうとも思いました。
薫子さんの、真っ直ぐすぎて息苦しくさえあるところが私は好きで、少しずつ彼女らしさがあるべきところ、良い方向に戻っていく様子が見ていてとても気持ちがよかった。読んでいて私自身の心もじんわりとケアされていくような物語でした。






