
まめご
@mmg_86
2025年9月1日

おばちゃんたちのいるところ
松田青子
読み終わった
生きている人ともう死んだ人がこの世で同じように日々を営んでいる、軽快な読み心地の連作短編集。
それぞれの短編にはモチーフになった落語や歌舞伎などの物語があるそうで、そのあたり知識があればさらに楽しめたかも。
生きていた時代は違えど、死んでいる人がみんなちゃんと今の時代に合わせて死後の生活を愉しげに営んでいる、という設定がよかった。
そして、性別や境遇などが枷になってしまい何だか窮屈そうな生きている人が、死んでいる人に見守られたり背中を押されたりしていることも。
読み終わった後、ふんわりと元気が出る。
あと、一度行ったことがあるもののあまり良い思い出のない姫路に、もう一度行きたくなった。
ゆっくり街を楽しんで記憶を上書きしたい。








