
まゆ蔵
@mayuzo
2025年9月6日

がっこうはじごく
堀静香
読み終わった
教員時代の話ってあんまり元同僚以外としたくないなー…となんとなく思ってて。この数年「なんで辞めたの?」「先生大変って言うもんね〜」「でもめちゃくちゃ楽しかったんですけどね〜」というやり取りを何百回とやったんだけどいつも腑に落ちない。心にはそんなネガティブな仕事じゃねぇんだよ、という思いがあり、でも上手く伝える言葉が見つからないまま今に来てるから、しょうがなくささやかな反抗を込めて「めちゃくちゃ楽しかった」と表現する。だけどそもそも「めちゃくちゃ楽しかった」という言葉が全然伝えたいニュアンスと違うんだよなといつもモヤモヤしていた。
堀さんと同じ中学校国語科っていうのもあいまって、そんな私のモヤモヤをそうそうそれそれそれぇ!!!というくらい言語化してくれていて、すごくありがたい気持ちがしました。
心の奥でビクビクしながら毎日先生然と振舞ってるんだけど、一人の人間と人間でいたいし死んでも自分のこと「先生」なんて呼びたくないっていう気持ちとか。学校の枠組みの中で「本当の言葉」を拾えた気がした時の嬉しさとか。しまいには「先生が担任でよかったです」とか言われた時のダッシュで逃げ出したくなるような引け目とか。
こういうことを教員以外の人に熱っぽく語ろうとすると「へぇ〜良い先生だったんだね」とかって引き気味に言われちゃって「そうじゃないそうじゃないやめてくれ死にてぇ」と思うので、結局「めちゃくちゃ楽しかったんですけどね〜」ってこれからも言うしかない。
収入に不安がなくて複業フリーダムな生活が許されるなら、いつか非常勤で週に2、3コマ学校行けたらいいよね、でもやっぱり担任がしたいよね、とかって夢を見ています。
この本をすすめてくれてありがとう、ナベさん。



たま子
@tama_co_co
はひゃ〜〜そうか、そんな風に読むのだねえと興味深く読んでしまったよ。なかなか容易にひとと共感なんてし合わなくてもいいものな。話せることと話せないことがあっていいし、そしてそういう自分だけの記憶や感情を支えるのが本であり音楽や映画であり文化なのだよなあ、なんてことをわたしは今考えています。またそのうちごはん行こうね。
