
くりこ
@kurikomone
2025年9月6日

ハンチバック
市川沙央
読み終わった
筋疾患で寝たきり、トイレの介助が必要な女性に対しての主人公の一文が良かった。
ーー世間の人々は顔を背けていう
「私なら耐えられない,私なら死を選ぶ」と。だがそれは間違っている。隣人の彼女のように生きること。私はそこにこそ人間の尊厳があると思う。私はまだそこまで辿り着けない。
ーー
障害のある主人公は、中絶するために子供を作りたいと願い、グループホームのスタッフと性行為をするのだが、最後はなぜかエゼキエル書を挟んで風俗で働く早稲田の女性の話で終わる。
もしかしたらこの時点で主人公はすでに殺されているのではないか。なぜなら旧約聖書は裁きの神で、中絶するために子を作るなんて許されないためだ。
出生前診断で障害があるとわかると九割の親が中絶するようだが、障害者には自ら進んで中絶することが許されてないという対比をしているのでは。
障害者は「中絶させられる受動的な存在」であると言いたいのかな、、、ラストの解釈かよくわからなかった





