
yt
@yt
2025年9月7日

さみしくてごめん
永井玲衣
読み終わった
いつまでも聴いていたい波の音のような文章。
店員が私語している喫茶店もいい。
「わたしたちは、ただ生きているだけでいい」(p89)
わかっていることだけど何度でも言ってほしい。
「魔法なんかよりも、よっぽど不思議ではないか」(p94)
森博嗣のような世界の見方と。
「スノードームがわたしにおそろしく感じられるのは、不安をかきたてられるからだ。あの小さなガラスの中に、世界が閉じ込められていることがおそろしい」(p121)
藤原麻里菜のような不器用さが同居している、こんな人はあの人しかいない。
穂村弘だ。
「渋谷の方が、もっとずっとさみしそうだからだ」(p104)
さみしそうな渋谷ではツモリチサト展がやっていた。











