
かおり
@6kaorin5
2025年9月18日

クローディアの秘密
カニグズバーグ,E.L.,
松永ふみ子
読み終わった
読書日記
図書館本
@ 自宅
10年前の雑誌『CREA』(2016年版)をなんとなくパラパラとめくり、当時は読み飛ばしていたページに載っていた。無性に読みたくなったので図書館までひとっ走りして借りてきた。
・
弟ジェイミーと一緒にメトロポリタン美術館まで「家出をしに行く」優等生のクローディア。
違う自分になりたくて。
冒険をして、女英雄として帰れたのなら、と。
けれど、
最大の冒険は自分の中に秘密を持つことだと知る。
冒険は、賞賛や情報ではないし、買える何かでもない。
フランクワイラー夫人が教えてくれた。
「クローディアに必要な冒険は、秘密よ。秘密は安全だし、人をちがったものにするには大いに役立つのですよ。」
女英雄にはならずとも、最大の秘密を心に クローディアは家に帰ることができるということを。
児童文学だからと侮るなかれ。
何かだいじなものを見失ないかけているような大人にこそ必要な物語かもしれない。
「休暇で出かけても、その間じゅう写真ばかりとっていて、うちに帰ったら、友達に楽しかった証拠を見せようとする、そんな人たちもいるでしょう。立ちどまって、休暇をしみじみと心の中に感じて、それをおみやげにしようとしないのよ。」
SNSに縛られている現代人には耳が痛い言葉だ。
中身からっぽの旅をするのではなくて、ゆっくり時間をかけて自分の内側をたっぷりふらませなくては。
だけど、そんな大事な経験——冒険ができるのも限りがあるということ。
クローディアたちのような少年少女時代だからこそ、の経験というものが。










しまうま
@shimaumova
懐かしい作品☺️
詳しく憶えてはいませんが、楽器ケースに荷物を詰め、美術館に家出し、噴水でシャワーを浴びて(お金も手に入る!)……と、かつてその斬新な発想の虜になった事はよく憶えています。
かおりさんの勧めにしたがって、いつかまた読んでみようかな。


かおり
@6kaorin5
しまうまさん♡ドンピシャ!かなり詳しく覚えてらっしゃるかと😆
私はこの辺の海外児童文学を全然読まずに通り過ぎてきてしまっているので、今ごろになって読んでいるところ。真面目に少女の頃に読んでおけばよかった〜と思う反面、いまだからこそ響くものもあって、本って本当に奥が深いよねーと思ったり🤭
