クローディアの秘密

17件の記録
- サヤ@sayaemon2025年7月17日読み終わった大貫妙子の「メトロポリタン美術館」は聴いたことがあっても、「夜の博物館、天使の像、ヴァイオリン&トランペットのケース」といったモチーフが、この『クローディアの秘密』からとられているとは知らなかった…! 「家出をした姉弟が博物館に隠れ住む」というあらすじだけでも勿論わくわくするけれど、物語の真の魅力は設定や道具立てではなく、クローディアとジェイミー2人の愛すべき個性と人間性にある。 お互いの長所短所を上手に(そして勿論喧嘩もしながら)補い合って冒険を続ける中で、クローディアが出会う「天使の像」。 大人達が美術的、学術的価値について論じる中で、クローディアだけは像から全く別の学びや気付きを得て、大人になろうとしていることを見抜く夫人。 この辺りが描かれる物語終盤を特に楽しく読んだ ラスト、夫人が「知識は集めるばかりではなく、からだで感じなさい」と教えてくれるシーン。素晴らしい言葉だと感動したし、作者が化学教師であると知って納得した。 知的好奇心が旺盛な子供にこそぜひ読んでほしい一冊。
- はな@hana-hitsuji052025年6月14日読み終わった図書館で借りた価値という言葉の持つ意味って高価で希少性があるものだけではないな。 多分『貸出禁止の本をすくえ!』を読まなかったらこの本にも確実に出会っていなかった。すごい確率でこの本にも出会ったことになるの、すでにすごく面白い。 フタをあけたら自分と共通点の多い主人公がいて、あ〜こりゃエイミーアンが何度も図書館から借りるし、貸出禁止になったら困るわけだと合点がいった。 児童文学と侮っていたつもりはないけど、所々点在するヒントがドレスの背中のホックみたいにかかりそうでかからない!当たってるのに!みたいな感覚に陥ったので、またいつか一発で引っ掛けられるように読み返したくなると思う。 何をどのような価値で秘密とするのか決められるのが大人なのかも? 『秘密が何なのか知られたくはないけど、秘密を持っていることは知られたくなる』
- はな@hana-hitsuji052025年6月13日まだ読んでる図書館で借りた貸出禁止の本をすくえ!を読んで、作中の主人公が大好きだった本。 海外児童文学を読んでると結構な頻度で、主人公はなぜこのタイミングで兄弟や友達に怒り出したの?みたいな場面がある。 どれほど元の文章に誠実に翻訳していても、生活や時代背景、文化を知らない部分で理解度が落ちているのだろうな〜と感じながら読み進めている。 異教徒という言葉が出てきてドキッとした。