
きん
@paraboots
2025年10月1日

笑う森
荻原浩
読み終わった
5歳のASD児の真人をある日、神森という小樹海に連れてゆく母、岬。樹に少なからず興味を持つ真人に見せてやりたいという親心。
だがほんの少し目を離したすきに真人を見失ってしまう。
捜索隊や消防団と探すも見つからず。
そうこうしているうちに、1週間の空白の期間を経て、真人は森から救出される。
しかし失われた空白の期間を経て、戻ってきた真人に岬は明らかな変化を感じる。
空白の1週間にいったい何があったのか、岬と真人の叔父、冬弥は探り始める。
最初、少年と犬のような真人を巡る人たちの群像劇かと思ったが、そうではなかった。
単なる群像劇ではなく、真人の空白の期間をたどることでわかってくるような、その成長物語といってもいいかな…
なかなか最近本を読めなくて、正直難しい時期に入った僕には、真人の姿が励みになった。障碍児を持つご家庭にとっては軽はずみな言動かもしれないが、真人がものすごくかわいいし、その姿に純粋に癒されて、救われた気持ちになった。
そしてまた本が読めそうという希望が持てたのは大きい。ありがたい。









