
なこ
@nonbibiri75
2025年11月18日
残像に口紅を
筒井康隆
読み終わった
借りてきた
感想
これだけ変な本には今後も出合わない気が。唯一無二すぎる。
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結構前に話題になっていた本です。
詩的なタイトル、儚げな絵の表紙…とは全然印象の違う小説でした。ギャップで風邪ひくわ🥶
世界から一つずつ文字(音)が消えていく中での作家さんの日常であり作品が、この本(だろう)という仕掛けです。物語の世界から単語が消えると同時に、私たちが読んでいる文章からもその文字は消えます。不思議体験としか言いようがないです。
最初こそ「本当にこの文字を使っていないのかな?」と脳内音読しながら確かめようとしましたが、すぐに「何という単語が言えなくなってる?」の方が気になり始めました。さっきまで知ってた固有名詞などを曖昧にまどろっこしく説明するようになると、思わず前ページを探しちゃいました。
(🤫何という語彙が消えたか分からなかった箇所も正直何個かありましたね…)
何事であれ「失い続ける」というのは楽しい気分になれるはずがありません。そのため私は読むのにかなり時間を要しました。文体が変わり、どこまで消えるのだろう、どこまで成立するのだろうという疑問だけで最後まで辿り着けた感じです。ふぅ。
それでも読んでよかったと思っちゃったんだから、恐ろしい力を持った本だなーと思います。
各章のタイトルと一緒に動物のイラストが添えてありました。工夫されたイラストも面白いので必見です。
家族への推薦度★★☆☆☆
(余談)
妻以外の女性との、ザ昭和の男目線ƪ(˘⌣˘)ʃなえっちなシーンがあります。苦手な感じの描写でしんどかったです。長いわ!😡
女性が受けつける(ウケがいい)官能描写って女性作家さんが書いたものが多い気がしますね。…って言っちゃうと主語でかいかな。少なくとも私はそう思いました。











はな
@hana-hitsuji05
🤝🤝🤝
男性の読書家に結構猛烈に勧められて読んだら「あ〜……違う!」ってなったの思い出しました笑
女性に校閲してもらうか女性編集者に忌憚なく修正されたバージョン読んでみたいです😇


なこ
@nonbibiri75
「読んで良かった」と思ったものの「好き」とか「誰かに薦めたい」とか思えなかったので、「あ〜……違う!」はすごく共感です🤝
もしも女性監修verができるのなら私も読んでみたいです🫶🏻
