ワット
@watt
2025年12月17日
生活史の方法
岸政彦
読み終わった
著者はいたって謙虚。ただひたすらに聞いて書く。その集積に意味があるのだ、と説く愛の書。技法化には結果的に強くあらがっていて、うまく行った・行かなかった点、つまりコツのレベルの提示にとどまっていて、それが独特な淡さを醸し出している。オートエスノグラフィという言葉ではなく、生活史。一回に二・三時間ほど聞いて、基本的に後は会わない。友人にもならない。その人の人生のハイライトを聞き残すことに、十分意味がある。
なるほど。特定のテーマをもとに、ちくちく聞く。いじる。ファクトチェックをする。研究では意味があるだろうけれど、人の生とは必ずしも関連がないかもしれない。
通常のインタビューでは削除される「ケバ」が残された語りの重大性。自分の現場で実践できるだろうか。






tsukasakitajima
@tsukasakitajima
同じく、ちくま新書では「オーラル・ヒストリー入門」、昨年には「エスノグラフィ入門」と続けざまに発刊。生活史はこれまでの地域創生とは異なる方法で地域に光をあてる可能性もありそう。