
めいらかえる
@MailaCael
2026年1月1日

1984 (English Edition)
Orwell,George
読み終わった
「人」という種を存続させるために存在するシステム、“the party”が全てとなる世界の話。言語を統制することで、思考力を奪う。幸福という概念が消えれば、対義語である不幸という概念も消える。激しい“cure”の末、抜け殻のようになってしまった主人公も、この世界ではそれがまさに実体であり、そこには幸も不幸もない。
自己実現の欲求といった個人の欲求は限界まで制限されるが、その代わりに欲求が満たされないことによる不幸は生じない。私たちから見たら抜け殻のようだけれど、この世界では抜け殻とは呼ばないのだろうな。
1949年に書かれていることに驚き。第二次世界大戦の人に及ぼした影響の大きさが窺われる。
苦手なタイプの本なのに頑張った。でも小説を書く際には、勉強になる。言葉は意識的に使おう。
Raskolnikov
@Raskolnikov
"cure"された主人公は自身の能力の限界を了解し(=Partyを転覆させるのは不可能である)、自己実現の欲求を放棄したことで彼の人生は真空になってしまったようだ。真空は滑らかで抵抗がゼロだから、人々が真空になればPartyの支配は限りなく効率的になるのだろう。Partyは人間を真空化(脱け殻化)させたいのだろう。
ただ一方で、真空とはプラスでもマイナスでもないから、脱け殻になった人は幸も不幸もないということになりそうだ。
