
ルイス
@lou2s
2026年1月5日

読み終わった
冒頭の一句に引き込まれた。同作者が別作で説いた技法を、見事に実践している。
しかし、期待とは裏腹に、本書の大半を占める社会の仕組みと読書姿勢についての歴史的考察は、自分には合わなかった。タイトルの本題「なぜ」に興味を持って、実用的なヒントを求めていた読者にとって、半冊近くにわたる歴史講座は正直言って退屈で、途中で読むのをやめようかと何度も思った。歴史好きには魅力的な内容かもしれないが。
作者の説によれば、それこそが「ノイズ」らしい。作者の定義では、ノイズとは歴史や他作品の文脈、想定外の展開を指す。意外にこの前半部分がそれに当たるわけだ。後半で展開される「ノイズ」の概念や「半身」という考え方は確かに示唆に富んでおり、論としては納得できる。
理屈では分かる。だが正直なところ、これがノイズなら、もう少し心地よいホワイトノイズやピンクノイズのような受け入れやすさが欲しかった。



