なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書)

95件の記録
とり@torikawaniku2025年11月14日読み終わった最初の方は「で…本題は…??」と思いつつ読み進んでたけど、確かにいつから読書って文化ができていったのかとか、戦前と戦後にかけてどうなっていったのかとか全然知らんかったし考えたこともなかった。 最後結論?てきな話読んでる時ははあ〜なるほどねえと思った。なんかこう、それが証明された感じではなく、私はそう思いますって感じで述べられてる印象だった。う〜ん、そういう働き方、生き方ができたらいいんすよけどねえ…と思って読み終わった。
- ふる@ful_352025年11月10日読み終わった著者と自分は生きている世界が違うのだろうか。 以下、感じたこと。 <本のタイトル> “なぜ働いていると本が読めなくなるのか”という問に対しての内容は少ないので、連載時のサブタイトル”労働と読書の近代史を読む”が本当のタイトルだと思って読むとしっくりくる。 <内容、構成> よく調べられていて感心する。一方で文献からの引用が多く、言語化する技術の本を書いた人なのに著者の言葉が少ない?と感じた。 元々が連載であるため仕方がないのかもしれないが、ところどころ話の繋がりが不自然というのか、ぶつ切り感があるというか…自分がこのような本を読み慣れていないだけかもしれないが、読み辛く感じた。 自分は文系の論文を読んだことがないが、この本のような感じなのかなと思った(自分の主張を先に述べ、裏付けとなる文献を持ってくる) <結論> “働きすぎ”というありきたりな結論でがっかりだった。改めて言われなくてもみんな感じているのでは。(”大正時代から残業は多かった、働きすぎは今に始まったことではない。”ような文脈だったのにこの結論?) “半身で働く”も上野千鶴子氏の言葉だし、著者が導き出した答えというより乗っかっただけでは。そもそも、それができれば苦労はしない。仕事をほどほどにプライベートの時間を確保しよう、というのは誰でも思い付く発想で、それができないからみなタイトルに釣られてこの本を手に取ったのではないだろうか。 著者は役所•病院•電気ガス水道通信などのインフラに関わる人たちの前で”仕事を頑張り過ぎです、半身で働きましょう”と言えるのだろうか。 “本”というエンタメとも言える業界で、原稿が遅れてもごめんなさいで済む業界で、”半身で働く”ことが許される環境に身を置いた人間のポジショントークでは。そんな想像力のない人が自分に酔った文章を書き、ベストな答えに辿り着いたと良い気分に浸っているのか… と、ネガティブ思考になってしまい反省しているところ。 人口減少だけど仕事は減らないから働き方改革(有給5日間、ペーパーレス、テレワーク、フレックスetc)、副業、外国人労働者、育休など、労働力を確保するために労働環境を改善して持続可能な社会を目指すための取り組みはとっくに始まっており、国も企業も浸透し始めていると私は感じている。5年前に比べれば確実にプライベートを犠牲にしないで済むようになっている。 ”みんなで頑張り過ぎない社会にしませんか”というのが著者の提言だが、そのためのアクションは既に始まっているのに今更そのフェーズの話をするの?と思ってしまった。著者と自分は生きている世界が違うのだろうか。


ゆにこ@unico03102025年10月22日過去から現在に至るまで読書の歴史をその時代ごとの流れとともに教えてくれる本。 昔の話はざっくりと流していたが後半の自分も通ってきた時代に入ると納得しながらスイスイ読めた。 結局忙しい人は本が読めない。 私は忙しくないので本が読める。
煮た武士@nitabushi242025年9月14日半身で働く。とても大事な働き方だと思う。 人生何があるかわからないし、全てを仕事にコミットすることはできない場面も多い。(自他の病気、介護など)。 働く以外にもやりたいことはたくさんあって、どのことも楽しめる状態になるのがいいなと思う。 全身の仕事を半身にするにはどうすればいいんだろうね? 個人と組織の両軸の動きがないと半身社会の実現は難しいなぁと感じる。 個人が仕事を効率化して余暇を作り出そうとする動きと同時に、上司や組織がジョブスクリプションで定義されている以上の仕事を振らないという仕組みが必要そう。




Phoebe@Phoebe2025年8月28日読み終わった確か6月くらいに買ったと思うが、読み始めては寝落ちして間が空いてまた最初から…を何度も繰り返し、ようやく読み終わった自分自身そのものを指したようなタイトルだなと思う。 ざっくり書きすぎ?と思ったところもあったが、明治時代から現代まで、人々が読書とどう関わってきたかを概観できた。読書が修養なのか教養なのかの違い、戦前の社会学者が演劇・映画・寄席を「受動的な趣味」として読書をそこに含めていなかった話、2000年代末〜2010年代は労働をテーマにした小説が勃興したのに対し2010年代後半〜2020年代は「推し」の小説が脚光を浴びたという指摘、情報だけ欲しい人には読書で得られる知識はノイズになるという話…などが面白かった。- ちゃび@cabin2025年8月19日読み終わったなぜなのか?という歴史を辿っていくのは超長くて、じゃあどうしたらいいのか?という部分はかなりあっさりしていた。 ラストに記載された、読むためのコツの部分はかなり端的。 新書を読んだのはとても久しぶりだったので、新書ってこんなに読みやすかったかなぁ。読みやすい文章でサクサク読めたので読書欲も満たされた。





hifumii@higufumi2025年8月11日読み終わった飛ぶ鳥を落とす勢いの三宅香帆さん。題名が秀逸で、内容に沿った『労働と読書史』とかそんな題名だったら買ってなかった。なぜ読めないのかは自己の内面の問題ではなく、働きすぎでゆとりのない社会にあるという結論のため、なかなか個人の努力で変えていくのは難しそうだ。そうなるといいけど。読書にはノイズがあるというけど、ネット上にもいらない広告や不確かな情報が沢山あって、そっちの方が不快なノイズなのにだらだら見てしまうんですけど。やはり本を読んでいきたい。

- 六輪花@rokurinka2025年8月8日読み始めた重要人文書だ、これは。 『問題は、読書という、偶然性に満ちたノイズありきの趣味を、私たちはどうやって楽しむことができるのか、というところにある。』208ページより。

MURDERBEAR@tb2025年6月28日読み終わった読書メモ読書日記@ 自宅オーディブルにて。 最近読書する余力がない。本を読むことは好きなのに。 こんな私に、あとがきは優しかった。 読書史的なことも書かれており、興味深かった。





- Nippa@xinkent2025年6月17日読み終わった読書は現代を生きる上でノイズである、だから読書ができない、というのはまさにだと思った。 働いていて時間がないから読書ができないのではなくて、仕事以外の文脈を取り込む余裕がない。確かに思い当たるなあ。 一方でそのノイズこそが人生を豊かにしてくれるものなので、読書は努力してでも続けたいと思った。




3am_sp@3am_sp2025年5月29日読み終わった歴史を踏まえて、現代を見つめて、未来の社会を考える、とてもコンパクトで良い構成。「ノイズ」の話がとてもよく理解できた。オモコロ原宿さんがしきりに引用する「半身」の話もとても良かった。 あと「本を読みたいけど、労働によって読めなくなってしまった人たち」、つまりこの本の読者層のこともきっちり刺してきてすごかった。奴は本気だ。

- 英恵@natsurei2025年5月14日読み終わった結論と内容があまり噛み合ってないようにも感じたが、読書とは結論のための材料を知るだけでなく一見寄り道かもしれない内容を取り入れることこそ肝要なのだろう、と思わせてくれるような充実した内容だったと思う。
陽奈@hina___2025年4月29日読み終わった@ 自宅タイトルみたとき、忙しい中で本を読むコツがわかるのかなと思い買ってみた。読んだら実はほとんどが日本における読書史で最後社会問題に繋がっていくという感じだった。予期せぬ文脈、これが“ノイズ”なのか、!!



はな@hana-hitsuji052025年4月16日読み始めた借りてきた読書会で同じテーブルになった人から借りた! 読書することや本のことが本当に好きな人がこれを書いているのが伝わる文章。 読めない…どうして?を歴史から紐解いていく章はなんだかドラえもんのタイムマシンに乗った気分だし、引用で登場する本まで気になる。 今のところ石川啄木と句読点と明治時代が出現中。 面白い〜!!



はな@hana-hitsuji052025年4月16日まだ読んでる借りてきた読みながらこれいつかEテレとか真面目な取り上げ方で映像化みたいなのされそうだなと思った。 日本の歴史を追いながらその時代を生きた人たちとその頃そばにいた本たちのことを思い浮かべる。 『売れすぎである』の言葉に笑った。 この作者は本当に本が好きなんだな。







空色栞@reads_2025032025年4月16日聴き終わったaudible で再生済み。 全身全霊で働くのをやめよう。「半身」で働こう。 深く頷きながら聴いた。「あとがき」の中で本を読むコツを提案しているのでやってみよう。




塔海@__colza2025年4月15日読み終わった「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という問いを、明治時代から現代まで、ベストセラー本をもとに、階級や性別などの視座も入れながら読書傾向を追っている本で、読書を起点とした時代論としても面白かった。 「好き」を言語化する技術のさらっと読めてわかりやすい文体に比較して、かなり論文調の本でもある。おもしろいレポート読んでるみたいな気持ち。半身で働くを提言した本がここまで話題になり、多くの人の手に渡るというのは大きなことだと思う。 巻末尾の対比図、半身労働社会で男性中心からジェンダーフリーへ、というのが説明なく記載されているが、ここはちょっと乱暴な気もした……気もしたけど、男性中心社会だからこそ労働の仕組み自体が全身全霊になっている、の指摘がないから急な感じがしたのかも。(フェミニズムの文脈に入るので、今回の本ではそれこそノイズなのかもしれないが)男性中心社会と資本主義の共通性みたいなとこに触れてたらよかったかも。(似た言及はあったけど


サカグチ@hisuissugi2025年3月27日読み置き働き始める前に読んでみる。 まだ読みかけだが、 「全身全霊で働いていると死ぬので、半身で働こう」的な論理展開になりそうなので楽しみ。 おれは多分読書も仕事の一部として定着させてしまう気がする。本当の余暇とは何なのか。






✧\\ ٩( 'ω' )و //✧@_n_em_2025年2月17日読み終わった労働と本の歴史がとてもわかりやすくて全部面白いのだけれど、9章と最終章が本当に素晴らしかった。読んでないけど興味はあるけど本読む元気ない人は、とりあえず9章と最終章だけでも読んでほしい。































































