ユウ
@WtU
自己満足の感想置き場
- 2026年5月27日
殺しへのラインアンソニー・ホロヴィッツ,山田蘭ミステリ文庫本 456頁(本編445) 面白かった。 今作は前作までとは打って変わって、事件が起こる前の流れから始まった。つまり、捜査前のやり取りが描かれていると言う事で、正直事件に何処まで影響があるのか分からない内容に感じてしまうが、そこを許さないのがこのシリーズだなと思う。 気になった点は幾つもあるし、自身の推理が当たっている部分もあったが、大事な部分は見抜けなかった。 シリーズを通して1番の謎が少しずつ解かれてきていて、シリーズ物を読む醍醐味を味わっている。 - 2026年5月22日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ上製本 444頁(本編444) 非常に良かった。 オタクの書いたXとnoteを読んでいる気持ちになった。 個人的には今、本当に今読んだ方が良い、読むなら今じゃ無いと行けない物語だった。 心当たりがある描写が幾つもあり、読んでいるのが辛くて仕方なかった。逆に心当たりが無い描写は、冷笑している自分自身に気が付いて辛くなった。 結局今ここでこの感想を書いている自分も登場人物達と同じなんだと思う。 視野が広くては何事も楽しみきることは出来ない。 - 2026年5月11日
ババヤガの夜王谷晶ミステリ並製本 181頁(本編181) 非常に面白かった。 ゲームやらで描かれる仁義やら何やらで固められたキラキラの暮らしとは違い、汚く生々しい描写が記されているのが、それがほんの一欠片にしか過ぎないとも本来はこうなんだろうなと思わせてくれて良かった。 短いながらも骨太な内容で、読み易いにも関わらず、倍の頁数を読んだときのような濃密な体験を得られた。ミステリ小説に分類される理由も納得であり、読み直しも楽しい時間だった。 - 2026年5月6日
その裁きは死アンソニー・ホロヴィッツ,山田蘭ミステリ文庫本 457頁(本編445) 面白かった。 前作の犯人が分かるまでの形式から一筋縄では行かない事が分かっていたが、それでも犯人まではあと一歩届かなかった。読み返せばちゃんとヒントが書かれているのに、情報量が多過ぎて見逃してしまう。 これは絶対トリックに使われると思ったものがミスリードを誘い、関係無さそうな何気無さそうな行動が意味あるものだったりする。難しい。 - 2026年5月3日
電氣人間の虞詠坂雄二ホラーミステリ文庫本 306頁(本編306) 面白かった。 都市伝説のお話。その名を語ると現れ、それの真相に近付いた者が次々と死を迎える。怪異か人為かが不明なまま最終章を迎えようとしたとき、とある1行が出て来て様子が一変した。 基本は怪異的な超常現象を漂わせているが、推理出来ない程ではなく、読み進めながら最終的にどちらに転ぶのかを考えるのが楽しかった。 - 2026年5月2日
メインテーマは殺人アンソニー・ホロヴィッツ,山田蘭ミステリ文庫本 487頁(本編475) 面白かった。 探偵と相棒という構図はミステリにおいて定番と言えるし、相棒が探偵の事を執筆するというのもそう。しかし、探偵と相棒の仲が良く無いというのは個人的に珍しく感じて良かった。 内容は複雑な事件で最後のブロックに入るまで分からない事だらけ。勿論ヒントは散りばめられているし、読んでいる最中に気になった部分も多いので、推理力が高い人は犯人が分かるのかもしれない。 実在の作品や人物が多々登場するため、個人的にはそこが躓く部分だった。知らない名称が出ると検索してしまうので。 次作からはその心配は無さそうなので良かった。 - 2026年4月27日
われら闇より天を見るクリス・ウィタカー,鈴木恵並製本 518頁(本編503) 面白かった。 一つの事件からその後の人生の全てが変わってしまった人間達のお話。 ミステリ要素4割、ヒューマンドラマ6割との事前情報通りで、かつ、海外小説ならではの表現が多く、中盤までは読むのに時間を要してしまったが、終盤は読む手が止まらなかった。 ミステリ要素もヒントが幾つかあり、真剣に考えれば予想可能な範囲に感じるものの、自分は登場人物達の行く末に意識が持って行かれて推理するどころでは無かった。 原題も内容を的確に示していて素晴らしいが、読了し原題を見てから改めて邦題を見るとこれもまた素晴らしいなと感じる。 - 2026年4月18日
霊感インテグレーション新名智ミステリ並製本 285頁(本編285) 面白かった。 呪われた一族の生き残りである主人公がIT会社に就職し、オカルト方面に特化した一癖も二癖もある仕事をする話。一見すると正反対な組み合わせだが、行き着く先は一緒なのかもしれない。 IT用語も出て来るが、都度丁寧な説明がされているので分かりやすいのではないかと思う。 - 2026年4月6日
十字路五十嵐貴久ミステリ並製本 286頁(本編286) 面白かった。 シリーズものと知らずに読み始めたが、問題無く読了。 結末は人によっては早いうちからある程度分かるような状態だが、警察である主人公の地道な捜査によって少しずつ状況が開けていくのが丁寧に感じて良かった。時系列ではあるものの、視点が何度も変わるため、それに伴い登場人物も多い。 後味は半々という感想。とある最後と、その元凶に対しては防げたらどれほど良かったか、と思っている。 - 2026年4月3日
ストーンサークルの殺人M・W・クレイヴン,東野さやかミステリ文庫本 582頁(本編572) 非常に面白かった。 読みやすく、主人公が難事件に対して、じっくりと一歩ずつ確実に、かつ、非常に爽快なスピードで立ち向かっていくのが非常に心地良く、読み始めると手が止まらず、栞を挟むのが大変だった。 とある登場人物の成長も主人公と同じくらい嬉しくなったりと、様々な人物に対して感情移入しやすい文章に思う。主人公は勿論、主人公の友人達に対しても。 次作もなるべく早目に読み始めたい。 - 2026年3月28日
5A73詠坂雄二ミステリ並製本 348頁(本編348) 面白かった。 とある一文字の漢字が中心となって展開される物語。ジャンルとしては一先ずミステリが当てはまる。 幽霊文字、その存在は他の作品で知っていたが、いくつか存在していることから当該文字については初見だったので、登場人物達の思考にプラスして自分なりの解釈を考えるのが楽しかった。 そうして迎えた最後、この小説の章構成に感嘆することとなった。 この物語が少しでも世間に拡まると良いなと感じている。 - 2026年3月20日
- 2026年3月19日
六人の嘘つきな大学生浅倉秋成ミステリ文庫本 357頁(本編349) 非常に面白かった。 前編後編の二章構成で、前編で受けた印象が後編になると何度も何度も変わったり変わらなかったりと、この小説のテーマに見事に沿う形で振り回された。 人は常に何かを評価する。評価基準は各々の五感によって生成されたチェックシートであり、それは突き詰めるところ"何となく"が殆どを占める。仕方ないと思う、人は自分の知ってる範囲でしか分からない。 この小説を読むときに作った登場人物達へのチェックシートは、読了後にボールペンで黒く塗り潰してぐしゃぐしゃに丸めて捨てた。そんなお話だった。 - 2026年3月3日
骨灰冲方丁ホラー上製本 395頁(本編395) 良かった。 日本のホラー。科学の進歩によって様々な事象が解明された現代だが、それでも説明が付かない事は起こる。自分も全ての事象は科学で説明が付くと思っているものの、それでも清めや穢れといったものや関連する行為はとても大切な事柄であると認識している。それを改めて実感させられた。 読んでいる間ずっと、火葬場で親族を見送ったときの、機械の不具合により充満した臭いを思い出していた。 - 2026年1月24日
星を編む凪良ゆう読み終わった恋愛上製本 285頁(本編285) 非常に良かった。 前作を読んで一旦自分の中で終わっていたが、続きが有るのであればやはり読むべきかと思い直して本当に良かった。 今作も愛や家族についてのお話だが、前作が嵐で今作が凪の様な内容だった。端的に言えば良くある家族のお話、けれどもちゃんと個々に壮絶な人生がある。 - 2026年1月14日
君の教室が永遠の眠りにつくまで鵺野莉紗ミステリ読み終わった電子書籍 328頁 面白かった。 視点が小学生という事もあり、初めはその年代ならではの悩みやトラブルのお話が繰り広げられる。ミステリ&ホラーとは? と思っていたが、段々と不穏になっていき第一章が終わる頃には納得の状態だった。 多少疑問が残る点もあった。 また、動物が酷い目に遭うため注意が必要。 - 2026年1月5日
虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛櫛木理宇サスペンス読み終わった電子書籍 400頁 面白かった。 シリーズ二作目を先に読んでしまった事もあり、急ぎ読了。 ヒトの醜悪さを存分に浴び、悪夢に魘されないか心配になったほどの怖さを味わえた。最終章で明かされる内容も、ある程度は推測可能なようにヒントが散りばめられていたため、気が付いていた部分や、これがヒントだったか、と感嘆する部分などの答え合わせも楽しかった。 - 2026年1月4日
死蝋の匣櫛木理宇サスペンス読み終わった電子書籍 336頁 面白かった。 シリーズ二作目と知らずに読んだが、登場人物の説明も十分にあり、前作を知らなくても特に困らなかった。 ヒトの醜悪なところが存分に描かれており、読書中は非常に嫌な気持ちになれる作品だと思う。誰を被害者と呼ぶのかは読者によるだろうけれど、被害者達の幸を願いたくなるお話だった。 前作も近々読みたい。 - 2026年1月3日
禁忌の子山口未桜サスペンス読み終わった上製本 318頁(本編307) 非常に面白かった。 主人公と瓜二つな身元不明の遺体という不穏な始まりから、複数の謎が数式のように解き明かされていく感覚が良かった。また、医学の道に進まれた経験が凝縮されていて、素晴らしいの一言だった。 読了後に改めてタイトルを見て、考えるものがあった。 - 2026年1月2日
ハウスメイドフリーダ・マクファデン,高橋知子サスペンス読み終わった文庫本 525頁(本編517) 非常に面白かった。 三部構成で、一部でとある登場人物への不快感、不信感を十二分に与えられた上での二部からの疾走感が良く、三部では更に意表を突いた展開が待っていた。 とは言いつつ、展開を予想出来た部分もあり、答え合わせをしながら読むのが楽しかった。
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