宮本輝の作品によく出てくる豪邸や資産家の女性 今回のストーリーでは舞台をアメリカに移してさらに規模が拡大しています。 あまりの豪邸で想像力が追いつかないけれど、 小さくて美しい草花がじっと見つめている視線を感じながら話が進行していく様子に救われます 最後の最後に真実が明らかになると、 ぐっと色合いが変わる所が印象的です

架空の町の架空の物語 登場人物もストーリーもファンタジーの要素がかなり大きいのに ふとしたひと言に深いところで救われる そんな言葉がところどころにそっと存在しています

童話をモチーフにした物語とエロティックで美しいイラストで綴られるおとなの絵本 現実と虚構、そしておとぎ話の世界がクロスする小川洋子のエッセンスがぎゅっと詰まった物語をさらに豊かにする美しいイラストたち 少し不気味だけど魅惑的な世界