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@book_yommm
ただの本好き。 気になった本を気ままに読んでます。
  • 2025年3月17日
    流人道中記 (上)(下)巻セット 浅田次郎
    フォロワーさんにおすすめしてもらい、すぐに借りてきました。今のところ(早速)今年のベスト本になりました! 時代小説は食わず嫌いでなかなか手が伸びなかったのだけど、物語もキャラクターも、その話口調も含め、なんとも言えぬ哀愁があり、粋な作品だった。 あらすじを読んで、破天荒な青山玄蕃と真面目一徹の石川乙次郎とな。バディもので風来坊に振り回されるコミカルな作品なのかな?と勝手に思い込んでいたのも束の間、青山玄蕃の粋で人情味ある人柄に一気に引き込まれた。 段々と島流し先の蝦夷に近づくたび、ページの残りが少なくなるたび、ああ終わらないで、到着しないでと思いながら読み終わった。余韻が深い。大好きな作品になった。
    流人道中記 (上)(下)巻セット 浅田次郎
  • 2025年2月22日
    木挽町のあだ討ち
    2025年15冊目 歴史小説がなんとなく苦手で、なのでこういう時代物っぽいのもなんとなく避けてきた。 以前Xでこの本が本当に面白いと紹介されていた方がいたので図書館で予約。忘れた頃に順番が回ってきて、なんとなくパラパラ読んでいたのだけど、ぐいぐい引き込まれるテンポの良さと人情味あふれる展開にボロボロ泣いて、あっという間に読み終わった。 とある人物が、木挽町で起きた鮮やかなあだ討ち事件のことを目撃者たちに聞いて回るという構成。 芝居小屋の関係者たちそれぞれのキャラクターが活きていて、語り口調がチャキチャキの江戸っ子だったり、寡黙な武士であったり、そのあだ討ちを果たした人物・菊之助関係性も見えてきて面白い。 なぜ話を聞いて回っているのか?菊之助との関係は?が終盤に見えてくる。一連のストーリーももちろん面白いのだけど、各章の人物が話す人生観や人情がじんとひびいて、大切にしたい会話がたくさんあった。 策略に嵌り武家を追われた侍に町民がかける言葉が良い。 「まずは御身を大切に。腹を満たして笑うこと。それでも割り切れぬ恨みつらみもありましょうが、そいつは仏にお任せするのも、手前どもの処世術というもので。」 なんだか人生が退屈で、このまま武家の決められたレールを歩いていくのかと言う男に筋書きが語る言葉もいい。「面白いもんはいつか誰かが何処かから持って来てくれると思ったら大間違いでっせ。面白がるには覚悟が要るんです。面白がらせてもらおうったって、そいつは拗ねてる童と一緒や。でんでん太鼓を鳴らせるようになったら、そこから先の退屈は手前のせいでっせ」 あぁいいなぁ、とじんわり思う余韻の作品だった。
    木挽町のあだ討ち
  • 2025年2月22日
    ABC殺人事件
    ABC殺人事件
    わーやられた! 長めの待ち時間ができたので、ブックカフェに置いてあったのを読んでみた。ミステリはアガサの作品がとても好きで、グロやホラー展開に頼らずにトリックと巧みな展開で引き込ませる腕が清々しい。 そしてどれも後味が爽やかなんだな。しかもテンポが良い。 途中で(ふーん?犯人はこいつと思わせといて、実はあいつが怪しいって流れね、了解)とか思いながら読んでいて、最後にめちゃくちゃ裏切られた。 三重の罠!まさかのオチで面白かった。 どうでもいいけど罠って絵文字があるの初めて知ったな…🪤
    ABC殺人事件
  • 2025年2月9日
    アーモンド
    アーモンド
    韓国文学は社会に対する静かな怒りや抗いが見える気がする。作者あとがきには自分には行動を起こす力はあまりないので淡々と物語を綴っただけと書いてあったけど、大なり小なりなにか訴える・伝えるという意思はあって、それがなんというかストレートに伝わってくる感じが韓国文学っぽさだなと思う。 この作品は何か特定のことに対して声をあげているものではないんだけど、どういう子どもも愛されるべきであって守られて然るべき存在なんだよと言ってくれてるような柔らかさを感じた。
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