

大福書林
@daifukushorin
まだ世によさを知られていないユニークな文化(アート、手仕事、信仰、思考など)について本ならではの形で紹介していきたいと考えています。
- 2026年6月4日
西武沿線とわたしはすっぱ,うおのめとるこ,オクムラヒロシ,ITONAO,下平尾直,平沢二拍,松村大輔,横島一,高水湧基出版社より大福書林東京に住んでいても、西武線を使ったことがない人は多いかもしれません。比較的家賃の安い西武線沿いは、上京したての人が住む選択肢のひとつでもあり、中野から高円寺あたりに小劇場が点在することもあって、無名時代の芸術家や若手芸人、演劇人の青春の地としても知られています。 観光地がないわけでもないけど、基本的にはこじんまりとした街が点在する生活路線。ほどほど都会で、ほどほど田舎。選ぶのに困るほどお店はないけど、長く通いたくなる老舗もけっこう残っています。 そんな西武沿線で、住人がふだん訪れる店や思い出の場所、視点を変えると見えてくる日常の楽しみ方などを切り取りました。西武沿線の書店さんで置いていただいているほか、本書に寄稿されているNutsBookStandさんが各地のzineイベントで販売してくださっている場面で出会えるかもしれません。表紙の絵は池袋のミルキーウェイ。オーナーの吉田さんも西武沿線住人だそうです。 - 2026年5月31日
喫茶とインテリアWESTBMC,西岡潔出版社より大福書林『喫茶とインテリア West』が6刷を迎えました(店舗情報を更新しているので表記は第3版)。創業当時の思いとインテリアに関する建築的な魅力を文章と写真で紹介する1冊です。半世紀前から生き続けてくれた素敵な喫茶店と洋食店に感謝! いくつかのお店はすでに閉店されてしまったのですが、本をひらくとお店にいるような気持ちになります。 細野晴臣さんが本に寄せてくださった言葉より「多くの災害を生き延びて来た建物は文化の証を残していてくれる。文化というものは強く、そして静かに生き抜く力がある」。 今回、石油不足で用紙の価格・印刷費が上がり、製本に必要な糊やPP加工のためのフィルムが足りないと言われており、増刷が危ぶまれたのですが、印刷会社さんが早めに用紙を押さえてくれて5月はなんとか初刷と同じ仕様と価格で増刷できました。7月以降はどうなるでしょうか。歴史を振り返れば、災害や戦争になると「不要不急」が叫ばれてきました。文化にかんすることを後回しにするような世の中に、なってほしくないものです。
- 2026年5月25日
無用的芸術 フクモ陶器福本歩出版社より大福書林「フクモ陶器は役に立たない。それらは普通のふりをして、食卓に並んだり、茶会に紛れ込んだりするが、その目的はいっさい謎である。この無用な陶器を作り出す謎の組織について探っていくうちに、わたしはいつしか組織の正体が人間ではなく陶器そのものではないかと思うようになった」。 この本の企画を持ちかけてきたデザイナー庄子氏のコメントです。ハマるとクセになるフクモ陶器。すべてが嘘。今の時代に、こんなに人を幸せにする嘘もないでしょう。軽やかで笑える嘘の裏に、ものすごい鍛錬と技術・教養が感じられる、見て読んで楽しい一冊です。
- 2026年5月25日
アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険宮田珠己,網代幸介出版社より世に出るのを厭い、苔と羊歯の庭いじりを唯一の喜びとしていたアーサーは、ある日教皇から呼び出され、東洋にある大キリスト教国を探してこいと命じられる。しかしその情報源はペテン師の父が著したデタラメ旅行記だった。 待ち受けるのは、羊のなる木や、魚にまたがるアマゾネス、犬頭人にマンドラゴラ、背中にギザギザのある怪物……。 「ありもしない王国を探しに行くなど、人生をねずみの餌にくれてやるようなものだ」。 不満たらたらのアーサーに同行するのは、柄の悪い傲岸不遜な修道士と書物好きで夢見がちな弟。たよれる武器は、蝿を遠ざけることのできる指輪のみ。果たして父の書に真実はあるのか。驚異と笑いに満ちた奇想天外な旅へ、いざ(しぶしぶ)出発! 本書は、14世紀後半、騎士ジョン・マンデヴィルが旅した『東方旅行記』の虚実いりまじるお話に長年魅せられてきた宮田珠己氏が書いた小説です。 身内の責任をとらされて嫌々外の世界に踏み出す主人公ですが、未知の大陸は驚きに満ちており、ひとつの旅をしたような読後感をもたらしてくれます。 - 2026年5月20日
アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険宮田珠己,網代幸介
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