
エビでんす
@evanser_81
読書記録として始めてみましたが三日坊主にならないかすでに心配……。
- 2026年7月22日
「夫婦」不在社会三宅香帆読んでる村上春樹で一番好きな長編は『ねじまき鳥クロニクル』だけど、本当に様々な読み方ができるんだなと。 最近だと東浩紀が戦争における加害と被害の二項対立に陥らない記憶の仕方を、この本で三宅香帆は日本社会における夫婦のディスコミュニケーションを読み解いている。 村上春樹を論じる女性批評家が出てきてくれて本当に嬉しい限り。 - 2026年7月13日
夏帆村上春樹読み終わった村上春樹は全作読んでいるけど前作が自分にとってのワーストだったので新作も恐る恐る読み始めた。 冒頭、ネット上でのあまりに雑な村上春樹批判を物語に組み込むような始まり方をしてすごく興奮するも以後それが展開されることはなく、まさかの守護天使!とものすごい肩透かしをくらう。 現実と虚構が曖昧な陰謀論的な物語展開はお得意の形だけれど、結局「ジャンクな物語」と「善き物語」を比べたときに、現実においては前者が力を持ち続けているのは明らかだし、そこに含まれる「有用性」こそが批判すべき対象なんじゃないだろうか?この頻出する「有用性」というワードを村上春樹がベタに使っているはずはないと思いながらも初読でその真意は掴み損ねた。 文体のレベルでも物語のレベルでも明らかに衰えてきているのは残念だけれど、そもそも我々はあまりに長い間、村上春樹に大きなものを背負わし過ぎている。インタビューによると大きな病気をしたみたいだし、余生はこういう肩の力を抜いた作品でファンを楽しましてくれたらいいのかもしれない。しかしやはり本音を言うと、悲しい。
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