Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
はなつめ
はなつめ
はなつめ
@hanatsume
本はほどほどに読みます。 ファンタジーとミステリとホラーが好きです。曇り空な作品を好みます。 載せるのは基本的に読んだものだけです。
  • 2025年9月4日
    殺人出産
    殺人出産
    今ある常識を覆す新しい常識の世界を描いた短編四作。『殺人出産』は倫理のゆらぎを魅せていて、蟻で例えるシーンがうまいなと思った。信じる正義について耳が痛い言葉もちらほら。世界の二次創作という感じで面白かった。
  • 2025年9月1日
    むらさきのスカートの女
    初っ端数ページで主人公の粘着が分かるが、それが延々と続いて気持ち悪い。紫のスカートの女と友達になりたいなんて言っているが、実際は彼女を見下しながらも彼女になりたいという欲求を抱えている。自他の境界が全くない人って、こんな思考回路なんだろうかと思わされる本だった。
  • 2025年8月29日
    剣持麗子のワンナイト推理
    読み終えてから、今作の前に既刊があるのを知った。だが面白かったので悔いなし。本書は共通のキャラクターを交え、単発のお話で綴っている。麗子がよく発していた「信じてほしいなら、信じられるように説明してちょうだい」という台詞がものすごく気に入った。それから「部下を信用できないとき、その責任は部下にあり、部下自身が信用を獲得できるよう仕事すべき」という思想も良かった。麗子のドライな性格に見せてその実人情溢れるところが好き。
  • 2025年8月29日
    一次元の挿し木
    一次元の挿し木
    面白かった。視点や時系列がしょっちゅう変わるので、頭を使う。謎の答えは最後に明かされるのかと思いきや、割と中盤で語られる。自らの意思でないところで重大な決断を下される理不尽さ、その中で自己を主張しようと必死になる人間らしさがよく描かれていた。ミステリ大賞取ってる作品だったので、過度な期待をしたかも?という所感。
  • 2025年8月26日
    東京ハイダウェイ
    社会問題に焦点をあてた短編集。堅苦しくはなく、ただ当事者たちの苦しみがちりちりと心を痛めつけてくる。「地球は惑いの星で、そんなところに住んでいる私たちがまともでいられるわけがない」という言葉が、私の色々な不都合を認めてくれた気がして嬉しかった。
  • 2025年8月26日
    そのまま使える オンラインの“場づくり”アイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン
    主催者側が「アイスブレイクやりました」と言いたいだけのための本という印象。参加者としてどう感じるか、実践して本当にその効果がはかれるか?が抜け落ちている。種類の紹介をするにしてもセリフばかりで内容が薄い。おすすめはできない。
  • 2025年8月24日
    子供は怖い夢を見る
    子供は怖い夢を見る
    めちゃめちゃ面白かった。話に飽きさせない構成、主人公の移り変わる感情の自然さがとにかくうまい。ファンタジー要素も加えながら、決してそれを無駄にしない結末。「怖い夢を見ないように」というセリフで泣きそうになった。
  • 2025年8月22日
    孤独の意味も、女であることの味わいも
    女であることの生きづらさについて、著者の体験を踏まえて生々しく綴る。著者が築いている夫との関係性が、読み手である私の夫婦関係と重なって不思議な感覚を得た。今まで私が言語化してこなかった鬱憤と理想が書かれていた。生きるうえでの知恵が少し蓄えられたような気がする。
  • 2025年8月22日
    死呪の島
    死呪の島
    魚の眼が怖くて、私は魚を食べるのを忌避している。それを助長するような作品だった。島というのは逃げ場がなく、ホラーの舞台として最適だと思うが、海からくる怪異である場合には本土でも同じ状況になるなと思うなどした。
  • 2025年8月18日
    穢れた聖地巡礼について(1)
    夏と言えばホラーなので(私は季節を問いませんが)話題の背筋氏の作品ふたつめを拝読。オカルトとしての怖さよりも、人間の利己性によって心が揺さぶられる、面白い作品だった。オチについては「もしかしてこうかな?」と思った通りだったが、予想通りでも楽しめた。
  • 2025年8月7日
    特殊清掃人
    特殊清掃人
    特殊清掃を請け負う人間を主人公としたミステリ。いや現実そこまでやらないでしょ、と思わなくもないけれど、そこはファンタジー。 特殊清掃が必要な部屋の描写には思わず目を細めてしまった。死んだら部品になる、という言葉が印象的だった。 人情が強調された、読後感の良いお話だった。
  • 2025年8月7日
    近畿地方のある場所について(1)
    「幽霊やお化けに人間が決める県のような区切りは関係がない」というフレーズに感銘を受けた。確かに! 全体としては構成が圧倒的に面白い。最後の描写についても、上手くバイアスを使われたな……と悔しい気持ちになった。
  • 2025年8月7日
    夜葬
    夜葬
    チェーンメール的ホラー。あらすじで大分ネタバレ喰らった気がするけど、楽しめた。いつだって愚かな人間が悪きことを引き起こすのだ。
  • 2025年8月6日
    石ってふしぎ
    石ってふしぎ
    全国各地にある石について筆者の想いを綴る。長寿の石がありがたがられるということは、逆に短命な人の多い地域だったのかしら、などと想像を膨らませながら読めた。石とはいえ、カラーだともっと迫力を感じられるんだろうなあ(予算の関係かな……)
  • 2025年8月6日
    凡人の怪談-不思議がひょんと現れて
    ゆる〜い怪談のショートショート集。著者が幽霊のことを人として扱っているから、怖さはない。短編集なので隙間時間に読めて良かった。
  • 2025年8月2日
    私の死体を探してください。
    めちゃめちゃ面白かった。視点がコロコロ変わるのに混乱せずに読めるのは、登場人物がシンプルで関係性が分かりやすいから。 狂言でない自殺を、あの日遂行できなかったそれを実行しようとする麻美の無自覚な悔恨が突き刺さる。 被虐待児は大人になってから虐待をした人間に近い人間をそばに置くと聞いたことがあるけれど、その典型でもあったのだろうなあ。良い人間も悪い人間も等しくいる中で、幸せを選び取り間違えた麻美の冥福を祈る。
  • 2025年7月30日
    ヨモツイクサ
    ヨモツイクサ
    ただのホラーと思いきや、バイオホラーだった。最後に主人公がキーパーソンだったと判明する展開は大好物なので嬉しかった。その後、もっと凄惨な出来事が起こるであろう匂わせも、ホラーとして味わい深かった。
  • 2025年7月30日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    「普通」になることを要求される世の中での生きづらさを描いた本書。自分自身にも刺さるところがあった。だがこの本が有名で売れているということは、生きづらさを抱えている人は思いの外多くいるのではないか、とも思った。道標がないと生きられない、道標をうまく刷り込まれずに生きてきた人の苦しみは、一体どうすれば解決できるのだろう。主人公は「コンビニ店員」であり続けることを選択したけれど、世の人間がそううまく選び取れるとは思わない。考えさせられる本だった。
  • 2025年7月28日
    鶏小説集
    鶏小説集
    青春の風のにおい、嘘を抱える生きづらさ、ドラマチック・クリスマス、意図しない恋のはじまり、死から遠ざけてくれる人。鶏小説集とはあるが、それがメインテーマではなく、あくまで各主人公の人生がテーマ。独立した話でありつつも、話の脇役として出てきたキャラクターが主役になったりして、楽しい読書体験になった。
  • 2025年7月27日
    ##NAME##
    ##NAME##
    児ポについて、当事者目線から語るお話。時代の移り変わりや親の思想、そして名前が主人公を蝕んでいく。二次創作について言及されていたけれど、彼女が自分の名前をつかう後ろめたさを感じている様がうまく表現されていて、最後のシーンが腑に落ちた。文体がやわらかく、すらすらと読める一冊。
読み込み中...