
イマイメロ
@imymelo
ワシントン・ポーが好き
- 2026年7月11日
パン焼き魔法のモーナ、街を救うT・キングフィッシャー,原島文世読み終わったパン焼き魔法のモーナ、街を救う読んだ! パン屋に死んだ女の子がいた 事件をきっかけにモーナは命を狙われ始める 指名手配され 魔法使いを密告するポスターまで 逃げた先で知ったのは誰も魔法使いのために立ち上がらなかったってこと パンを焼きたかっただけのモーナは英雄に仕立て上げられていく─ 皆が失敗したり手を挙げなかったりしたせいで 英雄にならざるを得なかったモーナ 魔法が使えるといってもパンに呼びかけて命令に従わせられるというだけのもの これまで反感を持っていた人もいただろうが 魔法使いに優しい街だったのが 邪悪な企みと無関心が追い詰めそしてまた英雄として利用される 市民的気質と英雄的素質を併せ持ったモーナ パンを作っていたかっただけの彼女に街を救わせてしまった 政治の世界に足を踏み入れ 見過ごせなくなっていく気持ち パンの魔法を少しずつ応用し魔法とは何か知っていくのも楽しかったり モーナが好きなだけパンを焼き続けられる国であってほしいね ちょっとダークな児童書で 日常に溶け込んだ何でもない魔法の世界観と モーナの小市民的な愚痴ったり 常連さん達に好かれ 政府に楯突くなんて思いもせず パンを焼いて暮らしてきた少女に共感しながら読めた - 2026年7月4日
実践魔術論Hieros Phoenix読み終わった実践魔術論読んだ! アレイスター・クロウリーが遺したカバラの法 日常を遠ざけ非日常へ 起きたまま夢を見て自身の中の無意識へ旅立ち 己を知り宇宙を知るスピリットヴィジョンのやり方を学ぶ本でした! 沢山の神やアイコンが持つ共通性の中に己を見いだし 己の中に神を見出すことができるのでは? 夢という無意識のなかにこそ神が宿っていて それが瞑想であり自身との対話なのかな 荒唐無稽に見える魔術儀式にも意味があって理論があって 理解することと理解しないでただ身を委ねること 不思議な世界だなと思いました 実践するのはちょっと難しいかも 本物の魔術師の人が書いているので資料もしっかりしていて本物の魔術本だ…!? アスリートが行うメンタルトレーニング、頭の中で弾くピアノ そうした現実に基づいた創造的な非現実が 現実に影響を与えて頭の中と世界と体と宇宙は繋がっている 創造力と無意識が魔術の鍵 - 2026年6月20日
真犯人はこの列車のなかにいるベンジャミン・スティーヴンソン,富永和子読み終わった「真犯人はこの列車のなかにいる」読んだ! “犯人の名前はここから135回出てくることを前もって知らせておこう” アーニーが実際に体験した事件の回顧録 ブックフェス鉄道ツアーに招待された7人の作家 そのうち無事に降り立つのは5人 死体の数は九 信頼できる語り手が紡ぐ最高にフェアな謎解き小説─ 生き残ってしまったことにより傷を負ったアーニーの物語であることが強調され 自身の身に起こった残酷な事件を元に書いた小説がヒットし 自身の感じる居心地の悪さを才能を見せることで 罪悪感と向き合おうとしている 残ったもの残されたものや罪 様々な気持ちが事件と結びつくドラマがよかった! ネタバレ込みであり 自身の感情やいたたまれない状況を包み隠さずつたえ 読書を裏切らない信頼できる語り手であることがこのシリーズの特徴なのですが[ミスリードしてると言えなくもないが(嘘は言ってないみたいな感じはやる)] プロット通りに進む事件と小説のようにはいかない展開と 一人ひとりが自分の感情から発した言葉で違和感があるセリフや 少し奇妙だったりすることにも背景が見えてくるとちゃんと意味を持っていて フェアなミステリを名乗るだけのことはあります 我が強く主張したがりな作家探偵達とアーニーの物語 それぞれの伝えたい物語がある - 2026年6月15日
葬儀を終えてアガサ・クリスティー読み終わった「葬儀を終えて」読んだ! “だって、リチャードは殺されたんでしょ?” リチャードの遺書を弁護士が読み上げている場で放たれた末妹コーラの一言に 遺族は慌てふためく リチャードの病死に不審な点は見られないのだが その後コーラが手斧で惨殺され彼女の遺した言葉が現実味を帯び始める─ 真相にびっくりしたけど 各シーン読み返したらやっぱり奴が犯人だと指し示してて悔しい 僕が間違ってました このコーラの一言がとても象徴的でここから事件が始まり ここに事件が収束する綺麗なミステリーでした ポワロはあまり走り回らずに介入も少なく 漏らさせた最低限の情報で解いていてクール - 2026年6月6日
社会を変えるには小熊英二読み終わった社会を変えるには読んだ! 社会の変遷を社会の捉え方を通じて新しい“われわれ”を 我々の怒りを汲み取り代弁してくれるもの 「私も蔑ろにされている」という共感を呼び出すなにか 変わってほしい何かを訴える ロビーイングもデモも楽しく参加したいと思えるものなら人を変え社会を変えられるのかも…? 議論を尽くし参加をしたという実感があればきっと納得感も増すはず 私達の代表者を送り込んできたという間接民主主義は 時代を経て自由意志が強まった社会ではそうした意識が弱まり 代表者を失った今 自分が心から思う何かを人を巻き込み訴えることで社会を変えられる力を持つことができるのかも 時代が何を求めているか 自分は何が変わって欲しいのか この国はどんな歴史を辿ってこの社会が出来上がったのか どう言えば人に伝わるのか まずは自分が楽しみ意見を交換できる場を作ること われわれが当事者であるという認識を持てるなにかが社会を変える原動力 - 2026年5月30日
8つの完璧な殺人ピーター・スワンソン,務台夏子8つの完璧な殺人読んだ! “他人の頭のなか、あるいは心のなかで何が起きているのか誰にもわからない” マルコムのもとに訪れた捜査官は無関係に思えるいくつかの殺人事件が 小説に見立てた殺人 それもマルコムが書いたブログの〈完璧なる殺人8選〉のリストに基づかれたものではないかと話を持ちかけられ そのリストが載せられたブログ記事に付けられたシェパード医師が残したコメントが ある人物が犯人だと確信を持たせる その記憶は決して他人には触れさせられないものであり 捜査官もまた何かを隠している 犯人は本にその犯罪を捧げている奇妙な執着が現実と虚構の垣根を崩していくこのシェパード医師というのはポワロのアクロイド殺しの語り手兼助手のキャラクターなのですが 8つの事件と特にアクロイド殺しのネタバレを食らうので 読む予定があるなら後に読んだほうがいいかも知れないです この殺人方法の見立てがトリックの肝の部分を抑えて再現するというのがキーで 全編にわたって犯罪小説の固有名詞が沢山でてきたり 犯人の犯罪小説あるいは犯罪への執着とそしてマルコムへの執着が感じられて異様な雰囲気を持っているのがいいですよね マルコム自身は特に優れた探偵ではないのですが 読書とそして自身へ向けられた感情が彼を 事件に近づけていくのが面白いです 読書はタイムマシンだとマルコムが語っていて あの時どんな場所でどんな気持ちでこの小説を読んだかがふっと蘇る 昔書いた作者からの言葉でもあって 多くの過去からの因縁が積み重なって自分から見えるもの 他人にしかわからないことがこうして事件として表れてくる 犯罪小説への愛に溢れた作品でした - 2026年5月16日
ミッキー7エドワード・アシュトン,大谷真弓読み終わったミッキー7読んだ! “いままでで、いちばん、間抜けな、死” 余所見で落下したミッキー7は氷の割れ目のなかで寒さに震えていた 使い捨ての何度も蘇る体 ここで死んでもミッキー8として目覚めると知りながらも それが自分なのか確信が持てない彼は何とか生還するのだが すでにミッキー8が目覚めていた─ どちらかがいなくなれば 問題は解決するのだがもう一人の自分であり培養液から蘇ったばかりの最悪な気持ちがわかり なにより自分を見殺しにできないし なによりクローン人間として命がけの任務をやらされる立場なのでどちらかがいずれは…という考えのもと 共に生きていくことにするのだけど2については記憶バックアップする前に死んでしまったので一切引き継がれてなかったり “テセウスの船”が引用されるのですがクローンと自己同一性の話でしたねー ミッキーが歴史好きというのもあり人類離散の経緯から開拓時代の悲惨な失敗だったり 人類の愚かさは変わらないけれど引き継いでいくことが今を作っているんだなと思えるしそれがまたミッキーの境遇とも重なるよね 7と8で少ない食料を分け合いながらも互いに文句を言い合う自分同士で自分じゃない二人 自分をどうせ蘇ると見捨てたベルトと友人でいられるミッキー そういうやつと受け入れることと 自分達の住みよい環境にテラフォーミングする力強く生きる人類と ミッキーのあり方に迷う姿とで色々現代とも通じるSFで面白かったです 映画になってるぽいから見てみようかな - 2026年5月9日
冒険者カールの地球ダンジョン 1マット・ディニマン,中原尚哉読み終わった冒険者カールの地球ダンジョン1 宇宙人襲来!飼い猫とダンジョンに放り込まれたんだが?読んだ! 凍えるような夜 猫を救出するため外に出ていたカールは家を潰され イカれたサディスト宇宙人主催のダンジョンに挑むことに クロックスとトランクスそして元恋人の猫とともに まずは履くズボンを求めて─ ダンジョンRPGの面白さをそのまま小説にしたような楽しさがある作品で 大半の地球人が死んだか参加したかのどちらかなので あらゆる人が参加していて人間性を失えないですね 地球文化の下調べもバッチリでゲームのようにでてくる解説文は文化に即したユーモアたっぷり 絶妙にイラッとさせられます 飼い猫のドーナツプリンセスが気ままで愛らしく生意気で気位が高い! アイテムによる力で話せるようになるのですが 大口を叩きながらもカールに不安を見せたりほっとけないかわいいねぇ 猫が一番優れているからほかの種族にクラスチェンジしないと言ってるのもいいね “ヒト”になってたら読むのやめてた 知恵と工夫と人生経験で作戦を立てて戦うのもD&D(作中で言及されてる)みたいで楽しいが 定期的にこれは現在の地球で地球人はこの命がけな探索を イカれたサディストの宇宙人の娯楽のためにやらされてるんですよー!ってアピールしてくる こういう悪趣味さと必死さがあるのが好きです - 2026年5月2日
記銘師ディンの事件録 木に殺された男ロバート・ジャクソン・ベネット,桐谷知未読み終わった記銘師ディンの事件簿読んだ! 見たものを記憶することができる記銘師である“わたし”は 司令官の体内から木が生えて亡くなった事件で見てきたことを 上司のアナに報告すると 彼女は黒ずんだ羊歯紙、枯れたキルピス茸、うだるような暑さ ぜんぶ目の前にある、後はきちんと見るだけでいいと告げる─ 面白いファンタジーミステリー! なるべく外界からの刺激を遮断し目隠ししながら推理するアナと 全てを見聞きし憶えて報告する語り手のディン 全てを見てはいても観察はしていないディンを手足として 推理をするアナのコンビが王道な探偵&助手っぽい感じで楽しいです! 読者に明かされていくこの世界の常識が ミステリーの舞台設定であり、推理の材料で更には帝国が孕んでいる問題をも浮かび上がらせていく アナのキャラクターも面白くって 何かと違法行為や罠を仕掛けたがる、やらせたがるのが好き 理由でっち上げて捜査しろ!とか言ってくる手足の身にもなってほしい この思わせぶりなこといっちゃう探偵と戸惑いながらも適応できるどころか予想以上の成果をあげる助手のスーパーコンビで 推理物だからしっかりファンタジーの設定が生活に根付いていて 建前や癒着といったイヤーな社会構造まで見えてくるのがいいですよね こういう目線のファンタジー好きです - 2026年4月21日
フォース・ウィングー第四騎竜団の戦姫ー 下レベッカ・ヤロス,原島文世読み終わったフォースウィング読んだ! 自らに宿る験がどうしようもない怒りと破壊の力だと知ってしまったヴァイオレット “お前という存在の核をにある己自身を反映する”ものが人を傷つけるだけのものであること 吐き出しきれない気持ちを全てゼイデンにぶつけ 引き返せなくなる真実を知ることになる─ 黒竜と金竜2体の特殊な契約と偉大な母を持つことで沢山の敵を抱える彼女 まだヴァイオレットをか弱い子供だと思っているデインに “わたしの核心はね、デイン、騎手なの”と告げる なんでも知る幼馴染と 何も知らないけれど核心は知っている ヴァイオレットと呼び手強いやつとして扱うゼイデンその本当の思いに触れてと ロマンス作品らしくっていいですね デインくんがカスムーブで自滅しまくってる… もちろん引き続き殺伐としてるの校内では 黒竜と金竜2体の特殊な契約と偉大な母を持つことで沢山の敵を抱える彼女を竜と結べなかった人や母を恨むものに命狙われてるんですが颯爽とゼイデンが助けてくれるんですよ 番の竜と契約結んじゃったからっていいながらね ツンデレ! 脳内で繋がって密談しながら喧嘩してるのも良すぎる 読者は分隊対抗戦の課題お宝探しで ママの執務室に忍び込む提案したり組手相手に薬持ったりする暴力娘な事知ってるんですよ デインの守れるようなタマじゃないんだわゼイデンがヴァイオレットだけでなく読者も翻弄してくれるのが感情移入できていい ミステリアスぶっててムカつくやつだけど秘密を1つ知る度に印象が変わっていくんですよ 分離派とゼイデンが背負ったものの真実とゼイデンの唇 を知っちゃったからにはもう知る前には戻れない! 普通にロマンス作品なので性描写ありますフォースウィング - 2026年4月19日
フォース・ウィングー第四騎竜団の戦姫ー 上レベッカ・ヤロス,原島文世読み終わったフォースウィング上巻読んだ! “わたしは今日死んだりしない” 書記官科を志望していた小柄なヴァイオレットは母親のプライドのために騎手科志望にさせられてしまう! いつ死ぬかわからない過酷な訓練の中で 母を憎む団長に目をつけられて 幼馴染に逃げるよう勧められても 騎手科の中で生き残り続ける! 小柄で見くびられがちなヴァイオレットが母や庇ってくれた姉 書記官科に戻せるとずっと勧めてくるデイン お荷物になると思い先に始末しておこうと考えるクラスメイト そして母に父を殺されたという恨みを持つゼイデン 強かさとプライドを持ち内外の敵を跳ね除けていくミリタリ学校ファンタジーでありある事情で互いに肉親の仇であるゼイデンと特別な絆を持ち 一蓮托生の関係となっていくロマンス作品でもあるのだ! 幼馴染カプ厨なのでデインがヴァイオレットのプライドをくすぐるようなこと言い続けるので 今なら引き返せるまだ逆転できる!と思ってたけど まぁ登場人物紹介順で察せるのだが 各章に書物からの引用文が “騎手なき竜は悲劇。 竜なき騎手は死す。 『竜騎手法典』第一条第一項” こんなふうに世界観が伝わってくるのが面白くていいですね 何だか分からない竜と心通わす一心同体な騎手の関係がなんとなーく読んでる間に伝わってきて いざ竜と心通わすと全然違う!のも面白かったりヴァイオレットの成長物語としてもロマンスとしても楽しくって 度胸があり機転がきき天性のセンスだけで乗り切ってきたのが 実力がついてくる “あした死ぬかもしれないという名目のもと、快楽主義と容赦ない効率性が奇妙に入り混じっている場所”と言われていて そこで生き残っていくの伊達じゃないぜ ゼイデンとのロマンスだと お前を殺すと幾度も宣告した癖に何度も助けに来てくれる腹立たしいイケメンと王道系なのですが こっちもゼイデンの家族が肉親の仇というポーズを取りそう思いながらも 腹筋やばぁーとか思ってるのが好き 実際にゼイデンが殺してこないのも自分の良心を守るためなのがいいね - 2026年4月11日
ウィンダム図書館の奇妙な事件ジル・ペイトン・ウォルシュ,猪俣美江子読み終わったウィンダム図書館の奇妙な事件読んだ! 大学付属のウィンダム図書館で一人の生徒が一冊の古書とともに亡くなっているのが発見される 一切の追加も不足も許されない時の止まった図書館と行方不明な容疑者 警察に反感を持つ生徒達に苦戦する警官は学寮の保健師クワイに聞き出すことを依頼するのだが─ この歴史あり特殊なルールありの大昔からある図書館 そこに発生するお金と権威が大きく事件と関わっていて 蔵書が増減していたら莫大な報酬が支払われない 数百年年に一度監査が行われるとそれなんか図書館として意味ある?みたいな設定が 面白いギミックとなり またテーマ性を反映したもので図書館が主役でした 事件より奇妙だよ - 2026年4月6日
木曜殺人クラブ 二度死んだ男リチャード・オスマン,羽田詩津子読み終わった木曜殺人クラブ 2度死んだ男読んだ! エリザベスのもとに現れた元夫ダグラス かつて死を偽装した彼が盗んだダイヤとともに老人ホームに潜伏することになる イブラヒムを襲った路上強盗を木曜殺人クラブは 消えたダイヤを追うマネーロンダリング業者、マフィア、MI5 国際的な犯罪に身を投じていく─ イブラヒムを襲った路上強盗を特定し報復までしかけてしまうのがこの老人探偵チームの頼れるところですね 裏社会の住人達も木曜殺人クラブにかかればあっという間にペースに飲まれてしまうのが恐ろしいところ イブラヒムの落ち込んだ心に セラピー的な会話を求めるドナや看護師的なジョイスがしみるこのおばあさんおじいさん達めちゃくちゃだなと笑ってしまうところと それぞれの老いを感じさせるしんみりする姿と もちろんミステリにサスペンスと見どころ沢山のシリーズでいいですよね めちゃくちゃ裏切られたなー イブラヒムが“YOU”の主人公に共感してて笑ったやばい - 2026年3月31日
読み終わった「ローマ教皇はなぜ特別な存在なのか」読んだ! 叙任権を巡り教皇が皇帝を破門し許しをこう事態となった カノッサの屈辱を中心に何故ここまで教皇が特別な存在であり続けられたのかをわかりやすく解説してくれる本でした! 2人の王がいて互いに保護し合っている独特な力関係の背景にあるものカトリックという宗教の正当性と異端をきり分けるために 宗教的な法だったりある程度のまとまりが必要だった 財政とか司法とか外交とかまでカトリックという共同体のなかで教皇庁という もう国的な機関にまでつながっていく そのせいで忙しく神と向き合えない…と愚痴がのこっているのも面白い現代的カノッサの屈辱と似てるよねと思い出したように何度も触れてくるのがちょっと面白かった それだけ当時の皇帝、教皇が大きな権力を握っていて 度々意見を違えてはいたが互いに必要としていた 破門という言葉の大きさも印象的 当時からすると文化圏から切り離され世界から拒絶されるレベル… - 2026年3月22日
ブリジャートン家2 不機嫌な子爵のみる夢はジュリア・クイン,村山美雪読み終わったブリジャートン家2読んだ! “この結婚は愛で結ばれるものにはならない” 強く若い父が蜂に刺されただけで死んでしまったことが心に強く残ったアンソニーは 愛という重荷を抱えて死ぬことを恐れていた しかし彼は出会ってしまう 聡明で皮肉屋で欲望を呼び覚ます元凶 愛さずにはいられない女性に─ あんな女性と遊び歩き放蕩息子に! あんな皮肉屋で鼻持ちならない女に! 互いに嫌味を言い合いやり合う2人は互いに避けようとしても惹かれ合い結ばれていく 元々は妹を婚約者にと考えていたアンソニーと とびきりの美人の妹に見劣りすると見られがちなケイト この愛のない結婚だという宣言がケイトだけでなくアンソニーまでも苦しめる 常に死を意識し父と同じ年に死ぬとバカバカしいと気づきながらも思い込むアンソニー 雷に怯えを死を感じるケイト 2人の死に対する呪いを解くラブストーリーだし 互いにあいつにだけはみっともない姿を見せたくない!と強く意識し惹かれ合っていくのが好き 愛人との密会中に 机の下で蹴ったり噛みつきあってるシーン好き 愛を持たないというアンソニーに誓いにきづく重要シーンながらも 2人の負けん気と対抗心と互いに特別ななにかをもたらす存在だと気づき始めているき - 2026年3月15日
紋章学入門森護読み終わった紋章学入門読んだ! 紋章でよく見る構造や象徴、それが持つ意味 細かなルールやもちろん数多くの例外までを学術的に学べる本でした 難しいというか紋章にまつわる面白雑学みたいなエンタメ性は薄めで 堅い本だったけれどなんとなく目にするあれこれに名前があり意味があり意味がわかっていないのもあり こういう世界があるんだなーとふんわり楽しめる本でした イングランドの紋章(各国多種多様に進化していったので対象を絞って掲載)はいろんな意匠のもとになっているし すこし見識が広がった感じがしてよい 自己満足のために読める本かも - 2026年3月10日
炒飯狙撃手張國立,玉田誠読み終わった炒飯狙撃手読んだ! “炒飯の作り方はいたってシンプルだ。大切なのは練習である。” イタリアで狙撃の依頼を受けた小艾は無事標的を仕留めた…はずだったのだがつけられ襲撃されてしまう 時を同じくして定年一歩手前の老伍刑事は軍人高官の連続殺人を調べることに 事件を繋ぐのは“家”を表す入れ墨… 小艾の狙撃手訓練学校時代に大きく話が関わってくるのですが 何故か襲ってくる大胖 電話越しに指示してくる娃娃らしき声 3人の教官であった鉄頭教官 回想シーンの穏やかで親しい空気感と現在の謎に包まれた娃娃と大胖の動き そして鉄頭教官も少しずつ老伍刑事と接触し始めて謎が動き出していくの楽しい 老伍刑事は父と妻、子とそれなりに悩みを抱えながら 老後を思い浮かべ最後の事件をギリギリまで調査を続けるミステリーと 小艾の硝煙と炒飯香る狙撃手のバトルアクション 少しずつ近づいてくるワクワク感と境遇のまるで違う2人 “家”というキーワードと孤独な小艾と多くの人に囲まれた老伍のラストシーンが好き - 2026年3月3日
マギンティ夫人は死んだアガサ・クリスティー,Agatha Christie,田村隆一読み終わったマギンティ夫人は死んだ読んだ! ポワロに持ちかけられた調査は すでに判決の出た殺人事件 その犯人とされる男はとても感じが悪く、怯えきっていて自惚れがない そうとは思えないその一点で事件を調査するポワロは危うく殺されかける─ “すばらしいニュースです。“誰かが私を殺そうとしたのです。” スペンスの警部とポワロの直感であり 容疑者達は皆何かを隠してる風で殺された夫人が遺した新聞の切り抜き写真を見つけそれをもとに推理するのですが 机上の空論でありこじつけとも言えてしまう状況のなかでポワロが殺されかける事件がおこる ここでおぉ!やっぱり裏があるんだなと緊張感が高まります犯人が分かったあとも 一つ一つ疑念が晴らされ 秘密があばかれていき 人の素性を探るのは困難という言葉が印象的で その人自身のことは見て喋ってある程度知れるが来歴となると難しい それぞれの言葉の端々から漏れ出る事情や想いを汲み取り 全てを説き明かすのが見事でした - 2026年2月21日
あなたがブラックホールについて知っていることはほぼすべて間違っているベッキー・スメサースト,梶山あゆみ読み終わった“あなたがブラックホールについて知っていることはほぼすべて間違っている”読んだ! 穴でもなければ暗黒でもない そして何も吸い込まない 輝き高密度でぎちぎちの“完全に重力崩壊した天体”であり未知にあふれた天体 ブラックホールに感じるロマンがすべて打ち砕かれ新たなワクワクに導く本でした! 科学苦手なんでちょくちょく分からなくなったけれど お前たちは何も知らない!と突きつけてくるの科学であり 発見された新事実も突然の大発見ではなく多くの観測と実験によってどうやら確からしいと 時代を経て受け入れられたり、見逃されてきたりしたものの積み重ねで 科学ってやっぱりすごいなって本全てを乱し全てを吸い込む災厄みたいなやつ!みたいなイメージのブラックホールが 意外にもお隣さんで宇宙の今のバランスを保つ存在でもあるのが驚きです こうした思い込みを打ち砕いていくのが科学のたどってきた歴史なんですね とはいえ中は観測できなくって入ったら最後スパゲッティにされるよ!科学が苦手な人にもわかりやすく書いてあるほうなのでブラックホールの神秘と 天体科学史の面白本です - 2026年2月14日
エージェント17ジョン・ブロウンロウ,武藤陽生読み終わったエージェント17読んだ 17の男 名も捨て固定された人格を持たない番号をつけられたエージェント 彼は自身の仕事を終えた直後 行方不明になっていた16の暗殺を依頼される 退路を断たれた彼は世界最高のエージェント同士の一騎打ちに挑む 自分がもう引き金を引いているとは知らないまま… キャットという女性と知り合い 殺してきた自分と向き合うことになるのですが 人格がない彼の語りで物語が進行し少しずつ彼を知っていく のが同調しているのが面白いところかも 行方不明になった16の真相を追ううちに自分も消えたいのでは?と感じてしまったり 感情のドラマとスパイバトルが楽しいエージェントは舐められたら終わり!であり超強い殺し屋オーラを放っているから一人一人殺せるのであって 一人の女にコーヒーポット投げつけられたら あっこいつ“効く”んだとバレてしまい大ピンチなのが面白かったり 最高のプロでも必死な人間には勝てない時もある… 作品のキーパーソンになる肝の座ったキャットもおもしろくって 田舎じゃそれがジョーシキと多彩なスキルとタフさを発揮し 17の心を開いていく強すぎ一般人(なのかこいつ?) 16が引退して自分の経験をちょっと変えて小説書いてるらしい…から少しずつ正体に迫ったりするところも 徐々に謎に迫ったり、ガクンとはめられたり 先が読めない信頼を裏切るスパイらしい話で面白かった! 空位になった番号を継いだ17が憧れの16を今度こそ殺して奪え!という始まりも面白いよね スパイという仕事ほんとろくでもないね
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