藤沢あかりさんのレシート探訪を読みました。 とても穏やかで優しい本でした。 1枚のレシートにはその人を読み解く情報が満載。『〇〇のために〇〇を買いました。というのも…』から始まるあれこれは、生い立ちを聞くよりもすんなりと深いところまで聞けているようで面白いなと思いました。

所謂臭い飯の詳細を知れる貴重な資料。 毎日3食もらえるのに文句ばっかり！というのも素直な感想ですが(文句がなければ成り立たない本だし)、受刑者の切実な想いも大いに汲み取れます。食べるは生きるだし、生きてこその更生だものね。

現代人の息苦しさは老若男女様々だけど、どこかで繋がっている気がしています。沼るだホストだの奥に一本の蜘蛛の糸が垂れていることに大人も向き合わないとなぁと思いました。ルッキズムも付随するあれこれも全部流行りで終わってほしい…

すごかった…ありがとう道生くん。出会った物全てを力にするのは才能だけど、知ってしまったから気持ちが揺れることもあって。でも道生くんは自分とみんなで生きる道を見つけたし、自分の道を真っ直ぐ生きてる。なんて幸せな漫画なんだろう。