
春見
@m_books_l
研究ときどき読書
- 2025年9月23日BUTTER(新潮文庫)柚木麻子かつて読んだ少し前に読んだが、記録がなかなかつけられずにいた。最近、人間同士の境界線について考えることがある。 魅力的な人に惹かれる度に曖昧になる境界線は、私のことを守ってくれていたのに、いつの間にかいなくなっている。 里佳が梶井にのめり込む姿が自分に重なる。 詳しい感想は、本文を編集してから再掲する予定……;;
- 2025年9月7日対岸の彼女角田光代かつて読んだ人生は、生き方の違うふたりが交わる瞬間の連続である。同じ方向を向いていても、ゆめゆめひとつになることはできない。 . この歳になって、選択を迫られる度に自身の遠い未来を不安に思うようになった。いくつかのイメージを用意し、安心できるように怪我をしないようにふかふかのクッションで気持ちを埋める作業をしている。 私は、もう少し自分が選んだ道が正解であることを知らなくてはならない。行く先々で出会うかけがえのないものたちを忘れてはいけない。 一つ一つと交差する瞬間を私は取りこぼしてはならない。 . 本書を読んで、心がいっぱいになって溢れてしまった。森絵都氏の解説まで読んで欲しいと思う。
- 2025年9月7日地球星人村田沙耶香読み終わった本作を読んで、一人で抱えきれなくなったのでこのアプリを始めることにした。 買ってから読み終わるまで、人生で最速の記録をたたき出してしまった。村田沙耶香の宇宙にいたようである。 自分の、人間としての輪郭を失うかと思った。顔を上げて、自分の部屋の壁があることを確認したほどに。。
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