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@senora88
最近はほとんどiPadでの読書になってますが、古本屋で本を探すのも好きです。 ドキュメンタリー、推理小説、クライムサスペンス 文芸、コラム等好みに応じて選んでます。 サラ・パレツキーのV・Iシリーズは生涯の愛読書です。
  • 2025年9月16日
    愛蔵版 国宝 下 花道篇
    映画だと春江がなぜ、俊坊と出奔したのか謎だったけど、下巻で納得。 喜久雄は優しくしてくれていたけれど、自分を大事にはしてくれない人だった。そして絶対に同じところを向いて行かれない人だとわかった寂しさがあったんだな。 喜久雄の置かれた状況も、映画とはちがう辛さだった。俊坊が発見される芝居小屋の設定は面白い。そして自分はボンボンとして生まれ育ったのに、我が子は貧乏な木賃宿のようなアパートで死んでいく。その怒号が行間から溢れるようだった。 そこまでして落ちて、それでも役者になっていくとは修羅しかない。 喜久雄もまた、修羅しかない。 私は最後、喜久雄は我にかえりまたとぼとぼと歌舞伎座にもどると思った。 魂を売り渡しても芸の道しかない喜久雄。この世の幸せはなにも手にできない。幻のような雪の中で、喜久雄は演じるしかなかったのだと思う。
  • 2025年9月16日
    愛蔵版 国宝 上 青春篇
    三連休に上下を読書。映画をみてあまりにも感動して原作を読みたくなりました。 小説と映画は違うと聞いていましたが、やはり読んでいると演じた俳優さんたちの顔が浮かびます。 春江がなぜ立ちんぼをやっていたのか、これは下巻を読んでわかってくるのですが、喜久雄をとりまく人たちの物語、史実とリンクするところなど微妙にからまり、また書き方が語り口調なため、まるで活劇にふれているかのようなリズム感です。 また、歌舞伎役者の状況もこれを読むとすこし理解できました。話の途中にはいる演目の内容が、ストーリーをさらに深めます。
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