プラットフォーム資本主義に飲み込まれつつある世界の図書館、しかし知識の政治が対抗の道筋を切り開く 図書館はアーカイヴ施設であるからこそ、コンピューター的な処理でなく身体的な体験が必要 社会インフラとしての図書館

原題の方がこの本全体の説明としてはしっくりくる A CITY IS NOT A COMPUTER

スマートシティのデータ利用について著者はこう批判の眼差しを向ける。 「充分な理論性を備えているように見えるデータだが、実際には都合に合わせた取捨選択がなされ、物の見方が部分的で縮小的でゆがんでいる。にもかかわらず、データもそこから導かれた結果も正しいという信念に引っ張られるのだ」p.50 そして、こうも唱える 「次にあなたが監視カメラの電柱の上の怪しい仕掛けを見かけたら、それがなぜそこに設置されたのか、どのようにデータを生成し、フィルタリングをしているのかつまり、危機の技術的な仕組みだけでなく、どのような情報を収集しているのか、どのような方法で収集しているのか、そして誰の利益のために作動しているのかを知ろうとしてほしい。」p.102 思考を停止することなく、なぜだろう？と考え問い続けるそれこそ都市を構成するひとりとしてなすべきことなのだろうと気づかされる。 「パラメーターを入力してアルゴリズムで処理するという安易なモデリング手法ではなく、記憶と歴史を取り込んだ都市の知識論について考える必要がある。感覚や経験に根差した、世代を超えて受け継がれるものとして空間知能を認識し、人間以外の種の知識獲得方法を考慮に入れ、地元住民や地域社会の知恵に敬意を払い、都市の外観、植物相、彫像、階段などに埋め込まれた情報を意識し、人間の脳の分散認知プロセスと人間をとりまく生態系の知性に類似する分散認知の形態の統合を目指すものだ。」ｐ.113 そのためにはどうするべきか それは社会インフラとしての図書館がその一端を担えるのではないかという第三章「公共の知」につながる図書館論が非常にスイングした 続く　のか・・・？

いいね！やアクセス数、耳目を集めるような対立を煽るコンテンツを重視していなかったとしたら、われわれのデジタルネットワークはどんな姿になり、どんな振る舞いをしていただろうか？ P.146 サイン会の準備など。

図書館は倫理面での妥協点としても、また、議論の多い、差別的で押しつけがましく、不公平なデジタル統治および都市開発プロジェクトにおける目くらまし役としても機能しうる。P.125 サイン会OK出ました。 紀伊國屋書店様ありがとうございます。

図書館とは、空間、技術、知識、社会のインフラを形成し、それらが影響を及ぼしあう場所なのだ。P.148 社会インフラとしての図書館。 入出庫管理および在庫管理。

パラメーターを入力してアルゴリズムで処理するという安易なモデリング手法ではなく、記憶と歴史を取り込んだ都市の知識論理について考える必要がある。P.113 図書館の出番です。 重販出来。

メンテナンスを美化しすぎるのは注意が必要だ。　それは「グローバリゼーションの受動的な側に置かれやすい地域があるのだ。」P.179 出版健保会館でたぶん27回目の健康診断。 異常ナシ。

コミュニティ自体が自体がコントロールをもち、コミュニティを構築し構築し、喜びに満ちびに満ち、愛され、与え、受けとり、その過程で、受けとり、誰も燃え尽きたり虐待や不当な低賃金に悩まされたりすることのない方法で、人が深くケアに関われる。P.191

図書館は、商業的で冷酷にネットワーク化された都市に-監視し、追跡し、採点し、選別し、賞と罰を不公平に与える都市に-異世界をあるいは例外的空間を提供しつづけることができるかもしれない。P.163

図書館がすべてを解決することはできません。すべてを解決するように要求するのであれば、それに見合った報酬を用意していただきたい　p.157 お昼は鰆照焼。 書店さん向けの新刊案内を作成。

第三章公共の知　図書館論で俄然スイングした。 新刊見本出来の木曜日。 コモン&ピート・ロック https://music.apple.com/jp/album/the-auditorium-vol-1/1748202608