ゼロからの『資本論』
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445@00labo2025年10月31日読み終わったまた読みたいちょっと鵜呑みにしないように気をつけなきゃ、と不安になるくらいわかりやすかった。 これでマルクスの『資本論』がわかった!なんてことはないが、少なくとも著者の主張は本当にわかりやすかった。 特に、賃上げよりも労働時間の削減をすべし!と言うのは深く納得した。バイトの入れ方を考え直そうと思ったよ。 結局自由使う時間がないと人は貧しくなる一方。 この手の話のカウンターとしては、「でも人間には欲望があるから社会主義なんて無理」と言うのがあるらしいけど、そもそもその欲望だって資本側からコントロールされちゃってるじゃん、と返せそうだなーと読んでるうちに思った。 そしてどこからか聞こえてくる、ゴダイゴの『ガンダーラ』。 > 自由なそのガンダーラ > 素晴らしいユートピア > 心のなかに生きる まぼろしなのか それはそれとして、私が働きたくないのは変わらないのである。
ノエラプトル@Di_Noel022024年6月12日読み終わった資本主義と経済成長の落とし穴を、マルクスの『資本論』をもとに的確に批判した本。経済「成長」というと聞こえがいいかもしれないが(実際自分もこの本を読むまでいいことだと思っていた)、資源や地球環境は無限にあるわけじゃない。自然から搾取し、破壊を続けてまで「成長」する社会って、本当にいい社会なんだろうか。 しかも資本主義から搾取されているのは、自然だけではない。グローバル・サウスの国々や、「先進国」(正直どこが「先進」だ、と個人的には思うが)と呼ばれる国でも、貧困層の人々はその日その日を生きることで必死だ。労働者たちを低賃金で長時間雇って、特に非常勤の職員やエッセンシャルワーカーの人たちの疲弊は目に見えている。 資本主義が日本で、世界各地で限界をむかえている。それでも市場で競争は続き、価値は増殖され、資本家が無限に金稼ぎしている現状に絶望しそうになる。でもこの本で「コミュニズム」の存在を知って、実現は困難かもしれないが、とても興味を持った。 というか、少し前に読んだ伊藤野枝の「無政府の事実」に出てきた共助の考えとそっくりだった。一部の資本家が資源や富を独占するのではなく、みんなで社会の富を共有・維持して助け合う。かなりのユートピアかもしれないけれど、人類や地球の未来を守るためにはこれしかないと思う。






