最後の章になってようやく主人公の成瀬あかり視点に切り替わるのが珍しい小説のかたちだと思った。

哲学と思想の違い、哲学と文学の違いを力説しているのが印象的だった

友人が読んでる本らしくて買った。YouTubeで積読チャンネルが紹介していたけど、ふたりの話が上手い。感情労働とはどういうもので、どういうときに仕事で人は挫けてしまうのか、もうすこし考えてみたい。

そんな気がして参考文献の欄をみたら、内田樹がしっかり挙げられていた

インフォーマントとしてあまりに貴重

精神的な問題と身体的な問題は密接していて、そのふたつを結ぶ手がかりになるかなと思って読んでいる

テンポよく進んでいくので読んでいて苦にならない。各章のつながり方が秀逸。トマスクーンの紹介をしたあと、科学社会学の紹介へと続く。

男性作家ばかり読んでいたことに気づいて読んだ。男性と女性を意識する必要はないが、やはり文体や切りとられる描写は異なる。

批評の教科書的に読める