図南の翼 十二国記 (講談社X文庫 おC- 11 ホワイトハート)

6件の記録
- こまち@komachi03192025年7月17日読み終わった再読中7/17再読。 十二国記の中では珍しく読みやすい図南の翼、読んでしまうのがもったいなくてなかなか手を付けられなかった一冊です。 供王珠晶が登極するまでの話。12歳としてはしっかりして生意気な恵まれた環境の女の子だけど、やはり王になるべく人だと皆を納得させるなかなか豪胆な珠晶。『風の万里〜』でノブレス・オブリージュを説くあのシーンがすごく好きなのですが、90年経っても変わらない。自分が斃れた後のことを考えて妖魔対策をと言う辺りは陽子と気が合いそう。 この話は色々好きなポイントがあるのですが、やはり犬狼真君の登場と、最後、駮に自らの名前を名付けることを許して名乗るシーンが最高ですね。 最後に、初読時は胡散臭すぎた利広を今回は楽しく見守ることができました。終章、好きです。
- しをに@remnkkswn603062025年3月27日再読再読というか、付箋貼ってるところを辿ってたら結局好きなところを順番に読み返してた。十二国記の中でずっと特別に大事で好きな図南。義務だと思ったからよ、でやっぱり泣いた。彼女の傲慢と誠実、矜持と内省、浅はかさと柔らかさ、その全てを抱えてく魂の脚力が、ただただずっと憧れ。戦う朝には、何度でも思い返したい。
- こまち@komachi03192025年3月16日読み終わった3/16読了。 この前に読んだ『風の万里 黎明の空』上巻で登場した供王珠晶の登極までのお話。 十二国記の世界の王選抜システム、実は珠晶のように「我こそは」と選ばれるために昇山するパターンが多いのではと思っていたのですが、それが12歳の女の子というのは! 珠晶は確かに幼いし甘い考えも多いけど、責任や義務を果たすべしという姿勢は年齢関係なく素晴らしいし、『風の万里〜』でノブレス・オブリージュを説くシーンも納得でした。 個人的には、ここで更夜が登場してしかも彼の名前を付けるシーンがあるのが胸熱でした。あと、利広を最後まで疑ってすみません! ここまで8冊読んで思ったのは、十二国記の世界では王になるまでも過酷だし、王になった後も大抵国が荒れていて大変な状態で、玉座に着くことが良いことというより苦労が多すぎるということ。王様選抜が過酷なのはやむを得ないので、せめて先王が亡くなって国が荒れるのをなんとかできるシステムを構築すべきではと真面目に考えてしまいました。