多数決を疑う

5件の記録
- いっちー@icchii3172025年3月24日買った読んでる読み終わったじゅうぶん読んだ多数決を無条件に信じてることが怖くなる本。 4/10読了。 1番面白かったのはp86でルワンダ大量虐殺を例に「ツチ族と対立するイメージを付着されたフツ族の、そのアイデンティティのみを押し付けられた、あるいはそれに固執した、人間の魂のあり方は、自由ではない。」という部分。多数決の話からルソーの社会契約論をひいて自由とは何かについても考える。自由には一般意志を通じて自ら定めた法に従う自由(道徳的自由)と、そのように定めた法の制約内で自らの意のままに生きる自由(市民的自由)と、好き勝手な振る舞いの自由(自然的自由)がある。フツ族は扇動され、どの自由も持てていなかったのではないか。