想像力の飛躍がすごい。 読んでいて自分も立ち昇るかのような感覚に陥った。

通勤読書用 初めてのコクトー。楽しみ。

「ポールがいなければ、この車はただの車で、この雪はただの雪、街灯はただの街灯、この帰宅はただの帰宅にすぎない。」p47

澁澤龍彦の「少女コレクション」に近親恋愛ものとして名前が出てたので読み。 挿絵がいっぱいあって200p程度なので読みやすい。 「空の境界」好きとしてはコクトーの名前にも

『ポールがいなければ、この車はただの車で、この雪はただの雪、街灯はただの街灯、この帰宅はただの帰宅にすぎない。』p47 怪我したポールを送り届けるジェラールの心境。身を投じて観察する者。

「死は取るに足らないことよ。あなたは死んでいる。私も死んでいる。私たち満足よ。死んだ後には、もう死ぬことはできない。みんなが好きな場所で、いつも一緒に暮らすことができるわ。」

最後まで読んで放心した

登場人物が本当に生き生きしていて、とても好きです(率直にいうと暴れん坊が何人か出てくる感じです)地の文が詩的でエキゾチックなところも素敵です。