ラ・ロシュフコー箴言集

3件の記録
- にょ@Yxodrei2025年4月17日読み始めた感想読み始めた。箴言という名の鋭い短刀で、情熱だの愛だの、そういうきらきらした外装をすぱっと切り裂き、その下に潜んでいた自己愛や虚栄をえぐりだしてくる感覚。辛辣。もはや痛快だ。おもしろい。 心当たりがあってぎくりとするものや、そういう人いるよね〜と思わず頷きたくなるもの、それは今の時代ではアウトかも…なもの、いろんな箴言があって楽しい。 『83. 人びとが友情と名付けたものは、単なる付き合い、利益の折り合い、親切のやりとりに過ぎない。所詮それは、自己愛が常に何か得をしようと目論んでいる取引きでしかないのである。』 『149. 称賛を固辞するのはもう一度褒めてほしいということである。』 『397. われわれは、自分は完全無欠で敵には長所が全くない、と全面的に言いきる勇気は持ち合わせないが、しかし部分的にはそう思い込んでいる節がなくもない。』