空の境界 上 (講談社ノベルス)

5件の記録
- K.K.@honnranu2026年1月15日笠井潔上下巻末に収録笠井潔の解説を通読。新伝綺と銘打たれた本作を解説するため、伝奇小説の歴史を辿る。『戒厳令の夜』『産霊山秘録』などを山窩、偽史などと対応させて、縄文人は国津神から天狗や狒狒を経て山窩に零落、弥生人は天皇を始め「中心-日常」となり、「周縁-非日常」を巡る左翼と資本主義のせめぎ合いが80年代伝奇小説だとする。 以上が概ね上解説の内容だが、これは80年代伝奇小説の解説であって、『空の境界』の解説としては成立していない。下の解説にある通り、読者層は「八◯年代伝奇小説の達成と限界を、ほとんど知ることのない」人と思われる。下まで読んでも、感想は「笠井さんなんかまた関係ない話してる」だ。(「凡庸な地獄」といった断片的な語に、意識が感じられる程度)
- K.K.@honnranu2026年1月5日読み終わった講談社ノベルス奈須きのこTV放送版にまず触れる。念願の読み。内容は時系列がシャッフルされているが、小説として読むのに適した流れになっている。「俯瞰風景」で女の子。「殺人考察(前)」で馴れ初め。「痛覚残留」で大立ち回り。「伽藍の洞」で世界観の説明。「矛盾螺旋」は下に続くものの、それまでで十分読み物として成立するバランスになっている。ただ俯瞰風景殺人考察(前)は紙幅と比してやや退屈な内容で、書き手への信頼がなければ読み通すのは難しいか。アニメ化を時系列順に見る(擬似TV放送的見方)のが、奈須きのこ入門に最も適しているのでは。続けて下を読む。
