シェイクスピア全集(10)
3件の記録
結@yi_books2025年11月17日読み終わったCasual Meets Shakespeare 『ヴェニスの商人CS』シリアスver.の配信を観ながら読みました。 戯曲での転換や台詞の位置、それを発する人が実際のどう脚色され演出されたのか、今この時代にこの作品を上演する意図が滲むようでグッときてしまった。 舞台を観た時に特別好きだったシーンがほぼオリジナルだったりして、松崎文也さんの、CMSの凄さに慄いてしまった。 語りの存在と、シェイクスピアの堅苦しい言い回しを残したり崩したりの絶妙なバランスが、シェイクスピアでありながらわかりやすい演劇作品になっている両輪の面白さだと感じた。 今回は配信を観ながら読んだので、原典にあまり重心を置いて読むことができなかったけれど、そもそもの作品の面白さやメッセージ性、ときには皮肉のようなものが、松岡さんの豊かで的確な語彙によって現代の日本に生きる私が読んでもしっくり飲み込める翻訳がされていて嬉しかった。改めて再読したい。



りなっこ@rinakko2025年7月8日読み終わった再々読。材源である物語自体が古いふたつの民話(高利貸しの話と王女の夫選びの話)からなるそうで、ヴェニスとベルモントそれぞれの話が交互に進む。女相続人ボーシャと侍女ネリッサコンビの活躍や、駆け落ちをするジェシカのエピソードが好き(どちらも男装と指輪が欠かせません)。 話はとても面白いけれど、金持ちのユダヤ人シャイロックの存在が読む側を落ち着かせない。誰からの同情も得られぬ老人。近年(大戦後)ではシャイロックを全くの悪役として扱うことは少なくなり、偏見や侮辱を受けてきた犠牲者という解釈がされがちという。

