潤一

潤一
潤一
井上荒野
新潮社
2006年11月28日
2件の記録
  • ふじこ
    ふじこ
    @245pro
    2025年3月20日
    猫のようにするりと懐に入ってきて、ふと気付くといなくなっている。潤一はそういう存在だ。留まる場所を持たず、波のあいだを揺蕩うように生きていく。自分の中に残された爪痕をなぞりながら、彼の不在をゆっくりと受け入れていく9人の女たち。もしかしたら私も潤一と束の間一緒にいたことがあったかもしれない。彼が本当に求めていたのは愛だったのではないだろうか。潤一は愛にたどり着いたのだろうか。いつの日か潤一のことを思い出す日が来るような気がする。彼がどこかで元気にしてくれていたらいい。頬に春の風を感じながらそう思った。
  • ふじこ
    ふじこ
    @245pro
    2025年3月14日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved