ブラックボックス
16件の記録
かけと@kaketo_sato2026年4月5日読み終わった「ちゃんとする」ことに対して日々迫る焦燥感を感じながら、メッセンジャーとして都市の中を自転車で走り回るサクマ。三人称一元視点で語られる物語で、サクマは制度や事務作業といったいわゆる社会システムに馴染めない自分を妙に客観的に観察していることがよくわかる。腹の奥底に沸々と溜まる爆発の種を感じながらも、制御できない自分自身の危うさは、生活の中で対峙する様々な不条理に対して向き合う姿が緻密に描かれている。 冒頭のメッセンジャー時代のサクマの描写は細かく、日雇い、保険なし、薄給のなかで細かなことに引け目を感じつつ、自転車を漕ぐときだけは悦びに溢れている。読んでいて全く飽きない書き方に惹かれながら夢中になる。











