おしら鬼秘譚
9件の記録
みかん猫@choma2026年7月28日読み終わった東北地方を中心に実話怪談を蒐集している著者による長編。実話怪談を主に書く作家の小説は、実話怪談ほど怖くない印象があるのだけど、本作もそんな感じだった。仙台に住む主人公の女性が娘をおしら鬼にさらわれる物語。オシラサマを巡る考察や、知っている地名が次々出てくるのは楽しかった。ただ、主人公がヒステリックであまり共感できず残念(加門七海『祝山』もそうだった)。Xで作家がドジっ子社会人を主人公にしようとしたら「仕事のできない社会人は社会人読者に嫌われる」と編集に指摘された話をみたけど、ヒステリックな女性主人公も女性読者には嫌われる気がする。
けんたろ@kentaro2026年4月30日読み終わった評判とかの事前情報もなく、新刊情報を眺めてたらちょっと気になったので購入し、読んでみました。 傑作とまではいかなかったのですが、楽しく読むことはできました。 作中に出てくる民俗学に関する知見は、目を見張るモノがありました。すごく丹念に調べたんだろうなぁと感服しました。 主人公の行動で気になる箇所がいくつかありました。娘が行方不明になっているのに、娘の学校には体調不良で休ませると嘘をついたり、母親が「おしら鬼」について確実に何かを知っているのに、なぞのプライドで聞くことをしなかったり。娘が何かを相談したがっているのに無視して、そしてそのことを反省して何の話だったかを聞き出そうとしてたくせに、いざ娘が話そうとしたら「明日教えて」と突き放したり。謎すぎる。ちょっとイライラしました…。 あと、こういう表現で伝わるか分かりませんが、なんか芝居臭く感じるシーンも何度か見受けられました。「それセリフで言わせちゃうんだ…」みたいな。 一方、クライマックスはエンタメに振り切っている感じが、ちょっと笑っちゃいました。 でも、獺川(おそかわ)の覚醒は熱かったです! 普段、心霊ホラー小説を好んで読んでるので、その目線からではこの作品は心霊ものとは言いにくいかなぁと思いました。 でも、民俗学とか因習とか伝承とかが好きな人には合っている作品なのではないかと思いました。 今回みたいにインスピレーションで選書するのも良いなぁと思いました。今後もこういうことしていこうかなと思います。







