大杉栄伝 永遠のアナキズム
4件の記録
なびやまあるたに@chis2t2026年8月22日買った読み終わった栗原康シリーズ第5弾。他の著作と比べて、大杉栄やその他文献からの引用が多くて堅い印象だったので後回しにしていたけれど、これがあの著作たちの第一歩だったのだと分かる鮮烈な一作。人間の間の関係は「奴隷」で、それをソフトにした「法」での支配があり、今は守ってくれる主人もいないのに奴隷の方から媚びへつらってさらには主人を悪く言う、逆らおうとする他の奴隷に対して相互監視を強めている。まさしく。 解説含めて今の世の中に必要な爆弾本。
- 仲嶺真@nihsenimakan2026年8月13日読み終わった本書は、米騒動から議論をはじめている。それは、大杉が米騒動のなかに、社会動員の解除をみいだしていたからだ。一〇〇〇万もの人びとが、社会によって植えつけられたアイデンティティをかなぐり捨てた。あれがしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい。むきだしの欲望の直接的行使。ストライキ。大杉は米騒動をみて、それまで自分がやってきたこと、自分が理論化してきたことがまちがっていないと確信した。そして、そのイメージをもって、労働運動の実践に乗りだしていった。では具体的に、大杉は米騒動をどのようにみていたのだろうか。そして、それをどのような思想や行動とむすびつけ、どのような労働運動として展開していったのだろうか。これから米騒動を出発点として、大杉の生の軌跡を追っていく。きっと社会に裂が走り、自由があふれだす瞬間をみいだすことになるはずだ。自由を口にしておきながら、むきだしの欲望を否定するのは、口のなかに屍をくわえているようなものだ。子どもが遊んでいないのは、生きていないのとおなじことだ。食欲な子どもは生をむさぼる。「僕は精神が好きだ」。p.14


