説得

15件の記録
- CandidE@araxia2025年8月1日読み終わった安心のジェイン・オースティン。ハラハラ、ヤキモキといった感情投資は、しっかり利子を伴って返ってくる。 本書は従来の訳注に加えて、ミステリー要素への注意喚起を旨とする「解釈注」なるアシスト付きの親切設計で、非常に読みやすく、おすすめ。解説も、ちょっとした講義のようで、この本そのものが教科書染みていて、ちょっと面白い。ある種の今っぽさを感じる。 ーーー 「ぼくは、自分の運命に対して、もっと謙虚になろうとしなければなりませんね。自分だけの力で幸せになれるものではないということを、学ばなければね」 ーーー やっぱり「お話」って、いいよね〜(笑) オースティンの夭折。彼女の成熟とは? なんて思う。
- 7235@_7_2_3_5_2025年7月3日読み終わった主人公・アンが8年前に婚約を破談したウェントワース大佐と再会し、心穏やかではいられなくなるはなしです。ほかの男性と会話を交わしていてもあたまの片隅にはいつもウェントワース大佐がいて、この忘れられなさが曇らないように、そして彼もおなじきもちであればいいなと祈りながら読んでいました(特にウィリアムが登場したあたりから)。運命とは、状況の積み重ねと登場人物たちの縺れるような人間関係によって、感情が揺れ動き、辿り着くべきところに終着していくことなのかもしれないなとおもいました。
- 練井@Nellykanae2025年3月19日読み終わったいまさっき読み終わった 本当に面白かった、人物描写の深さ、あるあるいるいる!みたいな人、賢い人愚かな人、ほんとうに事細かに描写されてて夢中で読んじゃった!八年前に物別れした元恋人とひょんなことから再会し、近くで生活することになるが故にたびたび気まずい思いをしつつ、八年前からの気持ちを振り切れず、相手にも自分にも結婚の予感が見え隠れするのをもどかしく苦しく感じ、そんな中でも感情的にならないよう心を落ち着かせながら慎ましく暮らそうとする主人公のいじましさにとっても共感した 読んでよかった