この人の閾

5件の記録
きん@paraboots2026年7月6日読み終わったずーっと長い時間かけて読み終えた どうだろう 読んだり読まなかったり 読んだと思っても忘れてだからまた読み返したり 読み返すと不思議と理解が深まるというか、一回目の安直な感じが吹っ飛んでもっと味わい深くなるというか そういう味わい深さが、保坂和志さんの魅力なのかなと勝手に思ってみたり じんわりくる読後感の、心の漣のような 寂しさとかとは別になんだろう 読んだ人一人一人のリアリティみたいなものに訴えかけるのかなぁ 言葉にならないなにかがやっぱりしっかりあって それに魅力を感じてしまう それと いろんな保坂さんの試みがあるかと思いますが、それぞれの作品に対して、保坂さん自身が普段からいろんなことを誠実に考えておられるんだなぁと感じる節々があったところに面白さを感じました ほら言葉だけで情景を表すことって、丁寧に追い込んでゆかないとなかなかできないというか そういうのが随所に感じられました 言葉は光であるというヨハネの福音書の言い方を借りるなら、言葉の届かないところは"闇"だということになる。"闇"には言葉がない。言葉がない、つまり言語化されなければ人間にはそこに何があるかわからない。何かがあっても人間には理解できない。言葉が届かないということは、何もない状態と限りなく同じである この人の閾より 追記 本書の現代美術家の黒田アキさんの装丁が好きです








山田三平@Yamada3P2026年5月7日読み終わった小説と呼べるのかせいぜい50ページ程度の長さで、読んでみたところで会話と情景描写があるぐらいのことで役にも立たないが、そういうものでもあればあったで読んでしまうところがおもしろい。読んでみたら同じような短編が他にいくつかあるのに気がついて「へえー」と思っていると、自分の中の別人格が、 「何?」 と訊いてきた。 「いや、これはそういう小説なのかと思って」 「『そういう』って?」 「だから単なる会話みたいなのがいくつもある小説」 「だから何なのよ?」 「それだけだよ」 「バカみたい。もうちょっと意味のある感想書けないの?」 「いいじゃん。ま、こうして読んでみると、これはこれで一つの小説だね」 と、感想書くのがむずかしいので、本文を盗用して感想っぽくしてみたけれど、そんなことより何よりこんな感じの文章で進んでいくだけなのに夢中で読んでしまい、ワクワクがとまらない今回の保坂和志初体験でした。

