すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)

6件の記録
- mayu@yatsu_books2025年5月21日かつて読んだ読書日記時代に翻弄されながらも、時空を超えて目には見えない光が紡いだ二人の邂逅シーンには言葉にならない愛しさが込み上げてきます。温かな想いが込み上げてくる一冊。
- Lusna@Estrella2025年4月4日再読中冒頭ゲッベルスの「我々が権力を奪取すること、あるいは今のように権力を行使することは、ラジオなしでは不可能だったろう」の言、ルワンダの千の丘ラジオを想起させる。
- Lusna@Estrella2025年4月4日読み終わった熱湯に蛙を入れるとすぐに逃げるが、水の中の蛙ごと鍋を火にかけると、蛙は煮えてしまうという。蛙とは、選ばれし少年たちだったか。死者への憐れみすら、弱さと思い込むほどの。戦争が夢見る人へ与えた打撃。占領された地で、ささやかな抵抗をする勇気がわたしにはあったのか。マリー=ロールのように、自分たちが善人だという一縷の願いをこめて生きていけたか。美しい小説は世界に欠如がある。世界にはヴェルナーという穴が空いている。