すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)

すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)
すべての見えない光 (ハヤカワepi文庫)
アンソニー・ドーア
藤井光
早川書房
2023年11月21日
8件の記録
  • フジワラ
    フジワラ
    @hujiwara2
    2025年6月1日
  • 読了。 Netflixのドラマはどちらかといえば盲目の少女を中心にいくぶんロマンティックな感じに描かれていた。小説のほうではむしろドイツ軍に招聘された少年の物語の方に視線が向いた。人生が思わぬところで断ち切られたり、または断ち切る立場となったり、普段なら繋がらない人生がつながったり断ち切られるべきでない縁が永遠に分断されたり……。戦争の物語はいつでも胸が裂かれる思いがする。(同時にやはり今まさに行われている虐殺について考えてしまう) ラジオや手紙で繋がっていた時代はすれ違いのもどかしさや悲しみとだからこそ生まれる物語がある。
  • ラジオというもの自体に何となく憧れというか思い入れがあって、ドラマも素敵だったけどもう少し深く読みたいと思い手に取った本。
  • mayu
    mayu
    @yatsu_books
    2025年5月21日
    時代に翻弄されながらも、時空を超えて目には見えない光が紡いだ二人の邂逅シーンには言葉にならない愛しさが込み上げてきます。温かな想いが込み上げてくる一冊。
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年5月20日
  • Lusna
    Lusna
    @Estrella
    2025年4月4日
    熱湯に蛙を入れるとすぐに逃げるが、水の中の蛙ごと鍋を火にかけると、蛙は煮えてしまうという。蛙とは、選ばれし少年たちだったか。死者への憐れみすら、弱さと思い込むほどの。戦争が夢見る人へ与えた打撃。占領された地で、ささやかな抵抗をする勇気がわたしにはあったのか。マリー=ロールのように、自分たちが善人だという一縷の願いをこめて生きていけたか。美しい小説は世界に欠如がある。世界にはヴェルナーという穴が空いている。
  • Lusna
    Lusna
    @Estrella
    2025年4月4日
    冒頭ゲッベルスの「我々が権力を奪取すること、あるいは今のように権力を行使することは、ラジオなしでは不可能だったろう」の言、ルワンダの千の丘ラジオを想起させる。
  • pure
    pure
    @pure
    2025年3月21日
    目の見えない少女とドイツ人少年兵の物語。詩のように美しい文章が心に沁みました。いい本✨️
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